体を動かせ! 「無気力」の原因と「やる気」を取り戻す方法

超人気YouTube人生相談『大愚和尚の一問一答』が、ベスト版として書籍化! 新刊『人生が確実に変わる 大愚和尚の答え』の発売を記念して、cakesで全文公開します。考えすぎてしまうあなたの背中を押す、61話+αを配信予定。今回は、第1章「停滞感を吹き飛ばせ」よりお届けします!

私もかつてはなんだかやる気が出ない、無気力な学生でした。お金の苦労もせずに大学に行かせてもらっているのに、講義の内容なんて一ミリも頭に入ってこない。それでいて頭のどこかでは、「このままじゃまずい」と考え続けていた気がします。

そこで思いついたのは、頭で考えるのをやめること。とにかく体を動かすんです。私の場合、空手道場に入門しました。痛いのもきついのも嫌いなのですが、あえて挑戦してみた。大学から近い寮を出て、わざわざ遠いアパートに引っ越しました。

お寺で育ったからかもしれませんが、私は知っていたんです。考えてばかりで気力がなくなったときは、頭じゃなくて「体」に戻ったほうがいいということを。お寺というのは精神修行の場であると同時に、体の修行の場でもあります。朝から晩まで、とにかくよく体を動かします。私が子どもの頃は、朝五時に起きてお勤めをし、境内を掃き清め、雑巾がけをし、ご飯の準備を手伝ってから学校に行く……そんな生活が当たり前だったんです。

寮を出てからも、当然、無気力でどうしようもなくなるときもあります。そんなとき、私は二〇キロほどの距離を歩いて通学しました。雨の中、わざわざ乗っていたバイクを降りて、押して歩いたこともあります。何時間もかけて、二五〇キロ近くある七五〇㏄のバイクを押しながら、ずぶ濡れになって歩く。「絶対にエンジンをかけるものか!」と登り坂を意地で歩く姿は、側から見ればただのバカですね。友人にも笑われました。でも、体の疲労に反比例するように、心が充足してゆく感覚を覚えたものです。

無気力の原因は、「便利で豊かすぎる」「モノや情報があふれすぎている」という現代社会にあるのかもしれません。たとえば「モノ」。日々、天才クラスの人たちが、より便利で快適に、とすさまじいエネルギーと工夫を凝らして商品やサービスを開発しています。たとえば「情報」。ITの発達もあり、日々膨大な量の魅惑的な情報が、勝手に私たちの脳を直撃してきます。自ら苦労し、工夫し、体験することで生まれる「実感」を奪われ、無気力になってしまう。あるいは、ヴァーチャルの刺激に疲れ果ててしまう。そんな現象が起きている気がします。

わざわざバイクを降りて、何時間も歩くと、さすがに疲れます。限界になって一休みすると、ふと気づくんです。いつもは通り過ぎるだけだった道端に、花が咲いていることに。野良猫たちが、楽しそうにじゃれ合っていることに。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

「悩み」の出口は、目の前にある。

この連載について

初回を読む
人生が確実に変わる「大愚和尚の答え」

大愚元勝

「生きるのがラクになった」「悩みがなくなった」と大評判! いま最も視聴されている超人気YouTube人生相談『大愚和尚の一問一答』のうち、最も人生を変えうる動画をセレクトして書籍化しました。「考えすぎてしまい、行動できない…」「同じ失...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

Tweetがありません