第2回 机上の戦略は、失敗する 

分析をいくら深めても、精緻な実行プランを作っても、それだけでは戦略として失格です。成果を生み出す戦略のキモ、つまりもっとも大切な部分はどこにあるのでしょうか?
本連載では、PHPビジネス新書『「戦略力」が身につく方法』から一部を公開します。

「分析麻痺症候群」にご注意!

 ある事業部でマーケティングマネージャーを担当している川井さんは、もう30分近く事業戦略について話し続けている。最初の15分は市場状況について。その分析にさらに15分。時間枠の30分はそろそろ終わりだ。肝心の戦略はどうなのだろう?
 マーケティングマネージャーとして仕事を続けてきた私は、マーケティングのプロフェッショナル認定を得てから、他の人たちが作った戦略を聞く機会が増えた。この日も、そうしてセッティングされた場だったのだ。

 川井さんは制限時間を2分超過して、話を終えた。私は質問した。
「市場の状況と分析はよく分かりました。川井さんの戦略はどうなっているのでしょう?」
 川井さんは気色ばんで答えた。
「今、戦略をお話ししたばかりですけど」
(ちゃんと聞いていたんですか?)と言わんばかりだ。しかし、川井さんが話したのは市場の状況と分析だ。川井さんが何をしたいのかが、見えてこない。

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戦略力」が身につく方法 —「現場を動かす力」とは何か

永井孝尚

自分の仕事を「見える化」し、結果を出して、自分で評価し、かつ自分で説明できること。 日々の業務に仮説検証プロセスを取り入れ、現場やチームメンバーと共有するかたちで仕事を進める。できあがった資料は組織の改善活動にそのまま活かされる。 ...もっと読む

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PHP_Business 23時まで無料公開中!cakes連載『「戦略力」が身につく方法』第2回 https://t.co/MtEOg5RKBc 好評連載中の 5年弱前 replyretweetfavorite