純猥談

彼の童貞を奪っても、彼の恋人にはなれなかった。

仲良くなるつもりなんてなかった。 顔はタイプだし服が好きで、そりゃあ好感度は高かったけど。何度か一緒にお茶しただけの元彼の親友、ましてや童貞。


ねえ、そんなつもりじゃなかったよ。

年下の元彼の親友なんて、仲良くなるつもりなんてなかった。

顔はタイプだし服が好きで、そりゃあ好感度は高かったけど。何度か一緒にお茶しただけの元彼の親友、ましてや童貞。

その肩書が、全ての要因を無意味にしてくれるはずだった。

はずだったんだけど。

薄々気付いてたけど、やっぱり男女のあれこれは理屈じゃないらしい。

だって、なぜか私たちは元彼に内緒でデートをした。きっかけはなんだったか、なんて思い出したって結果が変わるわけじゃないからやめておこうと思う。


すごく楽しいデートだった。

タイプの男が試着した私の姿を見て素直に可愛いって言ってくれるなんて人生に二度あるかもわからない僥倖だし、単純に彼と私は波長が合った。

意気投合するのに時間はかからなかったし、過ごした時間はあっという間だった。

買い物の後流れで高円寺の飲み屋に入って、そこでもやっぱり盛り上がって。二軒目の居酒屋で二人の好みの日本酒に出会ってしまったが最後、そのまま私たちは終電を逃した。

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純猥談 編集部

誰もが登場人物になったかもしれない、現代の性愛にまつわる誰かの体験談が純猥談として日夜集まってきています。様々な状況に置かれた人たちから寄せられた3000件を超える投稿の中から、編集部が選りすぐった傑作を公開していきます。

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