自分の芸で生きて、ありのままの自分で生きること

世界中の少数民族を収めたベスト作品集発表から2年……。最新作は『DRAG QUEEN -No Light, No Queen-』。特典DVDに収録された、ヨシダナギさん自身によるドラァグクイーンへのインタビューを特別連載。
誰もがもっと自由に生きやすい世界になっていくことを心から願いながら。美しくもたくましいクイーンたちへ、大きな尊敬とともに今、眩しいほどのスポットライトを。

CORRINE(コリーヌ)@Paris

ー自己紹介をお願いできますか。

 私のキャラクター名はコリーヌです。内に秘めた男性はセバスティアンといいます。セバスティアンはアーティスト、喜劇俳優でパフォーマーです。この人格、コリーヌはマダム・アルチュールというキャバレーの歌手です。あ、年齢言い忘れた。44‥‥もうすぐ45になるわ。

ーあなたをドラァグクイーンと呼称しても良いですか?

 全然いいわよ。私もその家族の一員だし。この人格を生んだ歴史が別にあって、私が心の中でそれをどう受け止めているかなので。この人格は元々25年前に作られたものなんだけど〝神曲〟や〝ボヴァリー婦人〟に登場するような人格をイメージしていて当時はドラァグクイーンよりも〝女装”とか〝生き物”って呼んでいたわ。80年代、90年代になってドラァグクイーンって言葉が使われるようになってきたの。今だとRuPaul's Drag Raceのお陰で一般的にも浸透してきて有名になってきたけどね。 私もドラァグクイーンといわれてる者の一員だと思ってるけど、 通常のドラァグクイーンとは仕事内容は異なるかなと感じてるわ。

 ドラァグクイーンは、ビジュアルが表にたつ部分があるけど私たちキャバレーの人間は語ったり、歌ったり、踊ったりして、その人格を強調するの。口パクとかもしないし、言葉により重みを持たせるようにしているのよ。そのあたりが通常のドラァグクイーンとの一番の違いを感じるけど、私もその世界の一員ではあることは間違いないわ。

ー「コリーヌ」というキャラクターについて

 元々子供の時から女装とかだけじゃなく、変身すること誰かになりきることが好きだったの。カウボーイとかね。私が生まれたブルゴーニュのシャロン・シュル・ソーヌって町では、道端で演劇のフェスティバルが開催されていたの。だから幼少の頃から演劇の世界が身近にあってね。私は最初サーカスから始めたんだけど叙々に踊りやパントマイム、演劇などを勉強して16歳の時、自分のカンパニーを作ったの。その当時からまだこのキャラとは違うけど、個性的で派手な人格を作っていたわ。その内、キャバレーから 「うちでキャラを作ってみないか?」って誘いがきてね。それで今とは外見が違うけどこのコリーヌが生まれたの。当時のままの部分も少しあるけど。コリーヌはお客さんを席に誘導するのが仕事なんだけど、 ただそれが全くできないキャラなの。キャバレーの本番前のミニショーみたいなものね。

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DRAG QUEEN(ドラァグクイーン)

ヨシダナギ

世界中の少数民族を収めたベスト作品集『HEROES』から2年……。ヨシダナギさんの新境地となる作品の被写体は「ドラァグクイーン」。「Dress as a girl」略して「Drag」。一般的に女装する男性をさします。 誰もがもっと自...もっと読む

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コメント

Yopikochume このシリーズ好きだなあ。 自分が思い込んでたことを気づかせてくれる。 約1ヶ月前 replyretweetfavorite