ライフステージに合わせて「住プラン」を決めておく
ファイナンシャル・プランナー 豊田眞弓
老後を一人でどうやって過ごすかを考える際に、大きな要素を占めるのが住まいに関する「住プラン」だ。定年後のシニアライフは、元気に過ごせる時期と、介護が必要な時期に分けて考える必要があるほか、要介護期も軽度と重度とでは住まいの考え方は異なる。
まずは、元気に過ごせる時期の住まいについて。定年後のおひとり様ライフを謳歌できるのはこの時期だ。どこでどう暮らすか、具体的にイメージしてみよう。
持ち家の場合は、住み続けるならリフォームや建て替えの必要性も考えて資金の準備をしておきたい。建て替える際は、介護が必要になる時期のことも考えておく必要がある。
住み替え例としては実家へのUターン、田舎暮らしをしたい場合や、病院など生活利便性がよい都心部に移るケース、思い切って海外移住などもあるだろう。住み替えの際には、新たに家を購入するのか、借りるのかを選ばないといけない。持ち家だと売却するのか、人に貸すのか。こうした資金面の準備が必要になる。