わかる日本書紀

神の祟りを解除するアイテムは「レアな真珠」【第19代⑦】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した書籍『わかる日本書紀』シリーズ第2巻から、日本の正史を学ぶ連載。今回は第19代、允恭天皇の御代のお話

赤石の真珠

允恭十四年九月十二日、天皇は淡路島(あわじのしま)で狩りをしました。
そのとき、大鹿、猿、猪が山谷に満ちて、炎のように立ち現れ、蠅(はえ)のように騒ぎました。
それなのに、終日、一匹の獣も獲れませんでした。そこで、狩りをやめ、あらためて占うと、島の神※1が祟って言いました。
「獣が獲れないのは、我が意志によるものだ。赤石(あかし)※2の海底に真珠がある。その珠を私に供えれば、全ての獣を獲れるだろう」
そこで、方々の海人(あま)を集めて、赤石の海底を探らせました。

海は深く、底に達することができませんでした。ここに、一人の海人がいて、名をオサシ(男狭磯)といいました。
この者は、阿波国(あわのくに)の長邑(ながのむら)※3の海人で、他のどんな海人にも勝っていました。

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わかる日本書紀

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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