杉田水脈議員がまた逃げる

自民党の杉田水脈衆院議員が、性暴力被害者の相談事業を巡って「女性はいくらでもうそをつけますから」と発言した問題。一時はそんな発言をしていないと逃げ回っていたものの、結局ブログで謝罪しました。今回は、そんな問題ばかり起こしている杉田水脈を取り上げます。

どうにかしてお詫びを薄める

性暴力被害対策について話し合う自民党の部会で、「女性はいくらでも嘘をつく」と発言した自民党・杉田水脈議員。当初、ブログで「女性を蔑視する趣旨の発言」はしていない、と記していたが、党内幹部や現職大臣からも批判が相次ぎ、記者たちにマイクを向けられると、「詳しくはブログで」と、あたかも芸能人の結婚発表かのような対応で逃げ回った挙句、ブログで発言の事実を認めた。「ご指摘の発言があったことを確認しました」と、自分の発言を自分で確認し(それってどういう作業なのだろう)、「女性を蔑視する意図はまったくございません」とした。「嘘をつくのは性別に限らないことなのに、ご指摘の発言で女性のみが嘘をつくかのような印象を与えご不快な思いをさせてしまった方にはお詫び申し上げます」という、お詫びするにあたっての壮大な前置きには、どうにかしてお詫びを薄めたい意欲が滲む。

「女性はいくらでも嘘をつく」という発言を詫びるために、「男性も嘘をつく」を用意する。そして、自分の発言の誤りを認めるのではなく、そういう「印象を与え」て、「ご不快な思いをさせてしまった方にはお詫び申し上げます」とした。先輩議員たちの手法を見習い、そんなつもりで言ったんじゃないんですけど、そういう気持ちになっちゃった人がいたんだとしたらごめんなさいね、で矮小化してみせた。杉田は、自民党の部会は「忌憚のない意見、ひるまずに正面からなされる議論を担保するために『非公開』とされていると伺っております」とも添えており、非公開での発言が問題視されたことへの不満を漏らし、ちゃっかり自分の意見を「忌憚のない意見」の枠内に収めようとしている。自分の問題発言を、なんとかして自分から切り離そうと試みる様子を前に、自民党・世耕弘成参院幹事長は「今回が最後だ。何回も繰り返している、次は絶対に認めない」と述べ、次は許さないと明言することで、今回を許してみせた。

「次は絶対に認めない」と今回も許す自民党
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朝日新聞出版
2020-07-07

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365日四六時中休むことなく流れ続けているテレビ。あまりにも日常に入り込みすぎて、さも当たり前のようになってしったテレビの世界。でも、ふとした瞬間に感じる違和感、「これって本当に当たり前なんだっけ?」。その違和感を問いただすのが今回ス...もっと読む

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コメント

yk0kd この議員を公認する自民党の倫理観って、いったいどれだけの人を傷つければ気が済むんだろうか。 7日前 replyretweetfavorite

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