第3章 働くことで一歩を踏み出す vol.4 自信が「イチ」を生む

お金ではなく、自らの「信用」に投資することが求められる時代。では、なにもない「ゼロ」の人間が信用を築いていくにはどうしたらいいのでしょうか。多くの人と同じく「ゼロ」だった堀江さんが、「イチ」を積み重ねるために一番大事にしていることを明かします。 11月5日(火)に発売される堀江貴文さんの書き下ろし単行本『ゼロ——なにもない自分に小さなイチを足していく』の内容を、cakesでいちはやくお届けしていきます。

ゼロの自分にイチを足す

 それでは、自らの「信用」に投資する、とはどういうことだろう?
 これが貯金であれば、話は早い。収入の何パーセントを貯金に回そうとか、積立用の口座をつくろうとか、小銭は全部貯金箱に入れようとか、いろんな「こうすればお金が貯まる」の具体例を紹介できる。
 しかし、信用となるとそうはいかない。
 たとえば、あなたが率先してボランティア活動に参加したり、多額の寄付をしていたとしよう。それについて、「すばらしい人だ」と評価してくれる人もいれば、「信用ならない偽善者だ」と反発する人もいる。ここばかりはどうにもできない。相手がどのように評価し、信用してくれるかどうかは、こちらでコントロールできる問題ではないのだ。特に、なにもないゼロの人間が「わたしを信じてください」と訴えても、なかなか信用してもらえないだろう。
 それでも、ひとりだけ確実にあなたのことを信用してくれる相手がいる。
 「自分」だ。
 そして自分に寄せる強固な信用のことを、「自信」という。
 僕自身の話をしよう。学生時代、僕は自分にまったく自信を持てなかった。中学高校では落ちこぼれだったし、女の子にはモテないし、大学に入っても麻雀や競馬に明け暮れる毎日だ。コンプレックスの塊で、自分という人間を信じるべき要素が、どこにも見当たらなかった。
 しかし、徐々に自分に自信を持てるようになっていく。
 それはひとえに「小さな成功体験」を積み重ねていったおかげである。ヒッチハイクで心の殻を破り、コンピュータ系のアルバイトに没頭する過程で、少しずつ「やるじゃん、オレ!」と自分の価値を実感し、自分のことを好きになっていった。
 なにもない「ゼロ」の自分に、小さな「イチ」を積み重ねていったのである。

 さて、大切なのはここからだ。
 自分に自信を持てるようになると、他者とのコミュニケーションにも変化が出てくる。誰に対してもキョドることなく、堂々と振る舞えるし、多少むずかしい仕事を依頼されても「できます!」と即答できるようになる。ハッタリをかませるようになる。
 会社を起ち上げて間もないころ、僕はいつも強気にハッタリをかまし、技術的に可能かどうかわからない案件をガンガン引き受けていた。受注してから書店に走り、専門書を読み込んで対応することもしばしばだった。

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ゼロ—なにもない自分に小さなイチを足していく

堀江貴文

「誰もがゼロからスタートする。失敗してもゼロに戻るだけで、決してマイナスにはならない。だから一歩を踏み出すことを躊躇せず、前へ進もう」――なぜ堀江貴文さんは、逮捕されてすべてを失っても希望を捨てないのか?  彼の思想のコア部分をつづる...もっと読む

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コメント

yubafu --大切なのは自分の手で選ぶ、という行為なのだ。-- これは真理だ。自分のものは自分で選んでね。 4年弱前 replyretweetfavorite

larcfortdunord  「モテないオタク男子…に欠けているのは恋愛テクニックではなく、もっと根本的な「自信」…積極的に女の子と会話を交わし…思いっきり振られ、恋愛経験を積み重ねていかなければならない。」正しい。 4年弱前 replyretweetfavorite

kohsuke_0817 自分に寄せる強固な信用のことを、「自信」という。 4年弱前 replyretweetfavorite

tomoko9902 @takapon_jp vol.4 自信が「イチ」を生む|ゼロー堀江貴文 cakes https://t.co/2PXw3jtMrp” この本は、内容がとても共感できる❗️幅広い世代に受け入れられると思う(^_^) 4年弱前 replyretweetfavorite