晩酌歳時記

第三十四回・新米

去年買ったシャツに袖を通したら若干腕が上がりにくい……瞬間思ったのは「天高く我肥ゆる秋」。そんな佐藤和歌子がお届けするショートコラムです。一年通して炭水化物全般が好物ですが、秋はやっぱりお米ですね!
 その年最初の新米を、どうやって食べるか。

 毎年かなり真剣に考えます。秋刀魚の塩焼きや塩鮭をメインのおかずにすることもあれば、梅干しと海苔だけで堪能することもある。今年は、ゴマ塩のおにぎりにしよう。一ヶ月以上前からそう心に決めておりました。
 というのも、懇意にしている主婦の方から手製のゴマ塩をいただいて、それがめっぽうおいしかったのです。白すりゴマを煎ってごく普通の塩を混ぜただけとのことですが、私にとってはまさにマジックパウダー。米の甘み、旨みがぐんと立ち上がって、白いご飯が二倍三倍おいしくなる。元々ゴマも塩も好きなタチですが、よもやこれほどの力があったとは。普通に食べ進めるとあっという間になくなってしまいそうだったので、これはイカンと引き出しの奥にしまって、新米の登場を今日か明日かと待ち兼ねていたのです。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes・note会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

ケイクス

この連載について

初回を読む
晩酌歳時記

佐藤和歌子

季語と晩酌をテーマにしたショートコラム。月四回更新(毎週木曜、第五はお休み)。

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

mayanomi 美味しいものへの気持ちは確かに信仰に近いし私もけっこうな信者だ(美味しいものに「執着」してる時点でアウトか?)。 5年弱前 replyretweetfavorite

wwwac_1980 〈告〉晩酌歳時記三十四回・新米 度々更新遅延御詫申上候 唸…(._.)https://t.co/oJXCw 5年弱前 replyretweetfavorite