第3章 働くことで一歩を踏み出す vol.3 「信用」は自分に貯めるもの

仕事への姿勢のネガティブさは、お金に対する「おそれ」に大きく影響されています。お金はたしかに「信用」のしるしだけれど、今はお金と信用が次第に分離してきたと語る堀江さん。「信用」の流通する時代で生き残るためには、どうすればよいのでしょうか。11月5日(火)に発売される堀江貴文さんの書き下ろし単行本『ゼロ——なにもない自分に小さなイチを足していく』の内容を、cakesでいちはやくお届けしていきます。

会社は潰れても人は潰れない

 ラーメン屋のオヤジさんたちも、ひとりの経営者である。これはイメージしやすい身近な「先輩」の例だろう。
 とはいえ、開店から1年足らずで店を畳んでいくラーメン屋が多いのも事実だ。
 起業することは簡単でも、会社を維持発展させていくことはむずかしい。倒産のリスクを考え、躊躇してしまう人がいても不思議ではない。
 しかし、これについても僕は「リスクなどない!」と断言することができる。
 事業がうまくいかず、会社が倒産する可能性は誰にだってある。もちろんこれは、今後新しいチャレンジをしていく僕にも十分ありうる話だ。しかし、たとえわずかな期間でも会社経営を経験しておくと、その人のビジネススキルは飛躍的に向上する。会社員を何年続けても到底身につかないような、仕事の本質を見抜く力だ。
 たとえば営業マンの場合、商品やサービスの魅力を言葉巧みに語り、多くの人に売っていく能力には長けているのかもしれない。しかし、それぞれの商品やサービスがどのようなコスト構造の上に成り立っているのか、原価率から粗利といったところまで正確に理解できている営業マンは少ない。
 一方、経営者になると、会社まわりのお金の流れがすべて把握できるようになる。ひとつの商品、ひとつのサービスが顧客の元に届けられるまでにはどれだけの人が関わり、どこにどれだけのお金が流れていくのか、すべて理解できるようになるし、目を配らせなければいけなくなる。
 だから、みんな自信を持っていい。
 仮に自分の会社が倒産したところで、あなたは潰れない。そこで手に入れたビジネススキルは確実に「次」へと生かされるのだ。
 自分の会社がなくなってしまうのは絶望的な経験かもしれないが、周囲をよく見回してみよう。財務がわかる人間はどこの業界でも引っ張りだこだし、なんならもう一度別の会社を起業したってかまわない。再チャレンジだって「できる」のである。

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ゼロ—なにもない自分に小さなイチを足していく

堀江貴文

「誰もがゼロからスタートする。失敗してもゼロに戻るだけで、決してマイナスにはならない。だから一歩を踏み出すことを躊躇せず、前へ進もう」――なぜ堀江貴文さんは、逮捕されてすべてを失っても希望を捨てないのか?  彼の思想のコア部分をつづる...もっと読む

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コメント

nicomaruru 起業は簡単、維持が難しいから面白い。 起業して始めてわかる事でした 。 なにもない自分に小さなイチを足していく|堀江貴文 https://t.co/AmQvpJsRN6 3年以上前 replyretweetfavorite

IDaisukewith 自分のできる規模でやってみる、ここに行き着きます。 3年以上前 replyretweetfavorite

masamunext ひとつの商品、ひとつのサービスが顧客の元に届けられるまでにはどれだけの人が関わり、どこにどれだけのお金が流れていくのか、すべて理解できるようになる 3年以上前 replyretweetfavorite

katohto "@cakes_PR: 堀江貴文「ゼローーなにもない自分に小さなイチを足していく」 @takapon_jp" うん、頑張ろう☆ 3年以上前 replyretweetfavorite