悩んでる人は、どう考えても幸せになれる

明日やろう」は本当にバカ野郎?

「仕事がつらい」「いい人になれない」…その悩み、聖書に相談してみませんか。「難しそう」「説教されそう」、そんなことはありません。フォロワー10万超の大人気ツイッターアカウント「上馬キリスト教会」のまじめ担当MAROが皆さんの悩みに対してキリストの言葉・聖書の言葉をもとに答えてみます。今回のお悩みは「将来が不安」です。本連載は書籍「人生に悩んだから聖書に相談してみた」の一部抜粋です。

はじめに

こんにちは。もしかしたらおはようございますかもしれませんし、こんばんはかもしれません。はじめましての方もいらっしゃるでしょうし、そうでない方もいらっしゃるでしょう。ですから、この「悩み」に関する本を書くにあたって、いきなり「どうあいさつをすべきか」で悩んでしまいました。いずれにせよ、この連載を読んでいくれているすべての方にごあいさつ申し上げます。

私、MAROと申します。東京都世田谷区にある上馬キリスト教会というプロテスタント教会のツイッターを相棒のLEONと二人で2015年4月から運営しております。牧師でも神父でも何でもない一介の一信徒にすぎませんが、日々キリスト教にまつわることを「親しみやすく」をモットーに140字で紹介しておりましたら神様に恵みを与えられて、今ではありがたいことに10万人を超える方々にフォローしていただけるまでになりました。

そんな5年あまりのツイッター生活の中で、フォロワーの方々から日々さまざまなメッセージをいただくのですが、それを読んで痛感させられることは「みんな想像以上に悩んでいる!」ということです。そして次第に、その悩みを少しでも軽くしたい、そのための知恵は聖書にたくさん詰まっているんだから、信仰とか教義とかはひとまずさておき、せめてその知恵だけでも知ってほしいと思うようになりました。

というわけで、この連載のコンセプトは「聖書で悩みを解決してみる」または「解決の糸口をつかんでみる」です。「聖書について学ぶ」でもなければ「キリスト教を信じる」でもありません。ですからこの本を読んで「キリスト教に勧誘されちゃうんじゃないか」とか「洗脳されちゃうんじゃないか」とかの心配はまったく無用です。

ただ、普段から日々聖書に触れている身として、今、悩みを抱えている多くの方が、聖書に少しだけ触れることで少しでもラクになってほしいと、そんな気持ちでこれから書き進めていこうと思います。

世の中にはとてもたくさんの「悩み」があります。日常の悩み、恋の悩み、人生の悩み、哲学的な悩み……などなど、数え上げればキリがありません。「悩みのない人生を送りたい!」というのは古今東西を問わず、人類の抱き続けてきた願望であると思いますが、しかしこの令和の時代になっても、人の悩みは尽きません。いえ、もしかしたら増えてさえいるかもしれません。では、悩みの多い現代社会は昔より悪い社会なのでしょうか。いいえ、僕は必ずしもそうとは思いません。

人は、悩みがあるから考え、悩みがあるから身を研鑽し、悩みがあるから一生懸命に働き、悩みがあるからたとえば週末のリビングや、レストランや、趣味の場で束の間それを忘れるときに心から笑えたりもするんです。悩みは人が幸せへと前進するうえでの「障害物」であると思っている方も少なくないかもしれません。

しかし、僕はむしろ悩みは人が幸せへと前進するための「道」だと思っています。悩みは幸せへと続く道なんです。ですから悩みについて考えることは幸せについて考えることと同じです。故nこの本のテーマが「悩み」であるということは、この本のテーマは「幸せ」でもあるということです。

悩みは渋柿のようなものです。渋柿はそのままで食べたら文字通り渋くて食べられません。しかしそれを干して干し柿にすれば、おいしく食べることができます。渋柿が適切な扱いを経て甘い干し柿に変わるように、悩みも適切な扱いを経れば幸せに変わります。

問題は、悩みを幸せに変換させる方法です。これがわからなければ渋柿はいつまでも渋柿のままです。しかし「干す」という方法を知ってさえいれば、渋柿を手に入れることは、ちょっとだけ手間はかかるとはいえ、甘い干し柿を手に入れることと同じです。ですから手間はかかるかもしれませんが、悩みが増えるのは幸せをもらったのと同じなんです。

この「人生の渋抜き」の方法が他のどの書物よりもたくさん書いてある本が聖書です。聖書を誰が書いたのか、というのは実はキリスト教の中でも諸説あるのですが、伝統的な解釈では「神様が書いた」とします。聖書は神様が書いた「人間の取り扱い説明書」なんです。人間をつくった神様が、人間のトラブルシューティングとして用意した本が聖書なんです。ですからこれに触れずに悩むなんてもったいない! 渋柿を甘くする方法がわんさかそこには書いてあるんですから。

今、この連載を読んでくださっている方は、何かに悩んでいる方でしょうか。今は悩んでいなくても、いざ悩んだときのために備えをしておきたい方もいるかもしれません。世の中にはたくさんの「お悩み相談」があります。本もありますし、カウンセリングだとかセミナーだとかもあります。現代ほど悩みに対処するためのツールがたくさんある時代もないのではないでしょうか。

しかし、それらのツールを駆使してみても、なかなか悩みは解決しません。この本は、今までの「お悩み相談」ツールで、なかなか悩みを解決できなかった人のための連載です。人の知恵ではなかなか解決しない悩みについて、2000年のベストセラーである聖書にこれから一緒に相談してみましょう。ただ、すみません。先にも書きましたように僕は神父でも牧師でもない、ただの信徒です。ですからこの本に書いてある聖書やキリスト教についてのさまざまな解釈は、あくまで一信徒MARO個人のものであって、僕の所属する上馬キリスト教会や、ましてやキリスト教界全体の「正しい見解」ではありません。もしかしたら間違っていることや、解釈の分かれる点もあるかもしれません。その点はどうかご理解のうえで読んでいただけましたら幸いです。

あの、あんまりかしこまって読まなくて大丈夫です。ソファやコタツで横になりながらでもいいですし、野球中継や相撲中継を見ながらでもいいです。好きな音楽を聴きながらなんてもちろんOKですし、読みながらいつの間にか寝てしまっても誰も気にしません。読み終わった後に、皆様の心がほんの少しでも軽くなっていたら、それが何より嬉しいです。それではそろそろ始めますね。どうかこれからしばらくの時間、よろしくお付き合いくださいませ。


お悩み:将来が不安です!!

日々の幸せのために、何より障害になるのが「不安」です。老後2000万円問題とか、失業とか、受験失敗とか、失恋とか、世にはたくさんの「不安」があります。

しかしそもそも「不安」とは何でしょう。「不安」というのは言い換えれば「未来への恐怖」のことです。過去のことや現在のことを不安に思う人はほとんどいません。

ちょっと難しく言い換えれば「未来の不確定要素」のうち、あまり良くない方向のものが「不安」です。これが良い方向であれば「希望」です。たとえば、同じ明日の不確定要素でも「◯◯だったらいいな」というのは「希望」で、「◯◯だったら嫌だな」というのが「不安」です。しかし、いくら「不安」を心に強く抱いたところで、人間には「明日の不確定要素」を確定させることはできません。人間は、明日自分が生きているかだってわからない存在だからです。ですから聖書でイエス様はこのように言っています。

「空の鳥を見なさい。種蒔きもせず、刈り入れもせず、倉に納めることもしません。それでも、あなたがたの天の父は養っていてくださいます(マタイ6:26)」

「明日のことは心配しなくてよいのです。明日のことは明日が心配します。苦労はその日その日に十分あります(マタイ6:34)」

イエス様がこんなことを教えたということは、2000年も前のイエス様の時代から、人々は将来への不安を抱えて生きていたということですね。そう思うだけでも少し気が楽になりませんか。

一方で、これはイエス様ではありませんが、聖書の重要人物であるパウロはこんなことを言っています。

「いつまでも残るのは信仰と希望と愛、これら三つです(コリント13:13)」

イエス様のことばとパウロのことばを総合すると、「不安じゃなくて希望を持て」ということになります。「未来の不確定要素」があるとき、人はついつい悪い方向へ考えがちです。それは人間の脳みそは「悪いこと」を優先的に察知するようにできているからです。しかし、だからこそ意識的に「希望」を持つようにする必要があります。そしてその「希望」の根拠を神様に置きなさい、と教えているのが聖書です。砕いて言えば「不安じゃなくて希望を持ちなさいよ! 私がついてるんだから!」という神様からのメッセージが聖書なんです。

答え:考えても不安はなくならない。明日の苦労は、明日考えよう


*本連載は、『人生に悩んだから「聖書」に相談してみた』(KADOKAWA)を基にcakes用に再編集したものです。

人生に悩んだから「聖書」に相談してみた

MARO(上馬キリスト教会ツイッター部)
KADOKAWA
2020-09-26

この連載について

悩んでる人は、どう考えても幸せになれる

MARO(上馬キリスト教会ツイッター部)

「仕事がつらい」「いい人になれない」…その悩み、聖書に相談してみませんか。「難しそう」「説教されそう」「勧誘される」、そんなことはありません。現代人に悩みはつきないけれど、聖書に出てくる人だってみんな悩んでいるし、聖書に答えを求めてい...もっと読む

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コメント

Tamayan23 これってたぶん、孤独で寂しいのと同じ感覚で考えてもしょうがないことだと思うし信じられるものが無い人に多い気がするね😉 https://t.co/AOSmk6bmLx 11日前 replyretweetfavorite

chebsansan こないだ読んだの、自分に再掲。 「未来の不確定要素」のうち、あまり良くない方向のものが「不安」です。人間には「明日の不確定要素」を確定させることはできません。 考えても不安はなくならない。明日の苦労は、明日考えよう。 https://t.co/koLUJz6Yhx 12日前 replyretweetfavorite

Lily1492 カジュアルに書いてあるけど深いなあ。 13日前 replyretweetfavorite

cib13190 https://t.co/CaKcUBYOUC 15日前 replyretweetfavorite