わかる日本書紀

妻の出産中に他の女と逢瀬…夫への怒りで焼身自殺未遂【第19代⑤】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した書籍『わかる日本書紀』シリーズ第2巻から、日本の正史を学ぶ連載。今回は第19代、允恭天皇の御代のお話。

皇后の妹・オトヒメ①

允恭七年十二月一日、新しい宮殿で宴会を開きました。天皇は自ら琴を弾き、皇后は立って舞いました。
当時の風習では、宴で舞う者は、礼として、舞い終わってすぐ座長に向かって、
「娘子(おみな)を奉ります」
と言うのが礼儀※1となっていました。
しかし皇后は、このとき、舞い終わっても、このいつもの言葉を言いませんでした。天皇は皇后に、
「どうして常の礼をしないのか」
と尋ねました。皇后は畏(かしこ)まって、あらためて立って舞い、舞い終わって、
「娘子を奉ります」
と言いました。天皇は即座に皇后に、
「奉る娘子は誰だ。名を知りたい」
と言いました。皇后はやむを得ず、
「私の妹で、名はオトヒメ(弟姫)と申します」
と申し上げました。

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わかる日本書紀

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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