社会全体に「イチ」を足したい—編集チーム特別座談会

11月5日(火)に発売が決定した堀江さんの書き下ろし単行本『ゼロ――なにもない自分に小さなイチを足していく』。今回はその脱稿を記念して、ライターの古賀史健さん、書籍編集を担当した柿内芳文さん、web担当のcakes編集長・加藤の3人が座談会。プロジェクトにかけた想いと、半年間誰よりも近くで見てきた著者・堀江貴文さんへの想いを熱く語りました。堀江さんが新しく積み重ねていく「イチ」を、あなたも一緒に目撃しませんか?

等身大の堀江さんにふれて

加藤貞顕(以下、加藤) 『ゼロ—なにもない自分に小さなイチを足していく』の脱稿および、cakesでの配信スタートということで、ひとまずお疲れさまでした。今日は制作チームでここまでの流れを振り返っておこうという趣旨でみなさんにご参集いただきました。
 まず、構成・ライティングを担当していただきました古賀さん、いまの率直なお気持ちはいかがですか?

古賀史健(以下、古賀) いやー、発見の連続でしたね。もともと僕は、堀江さんに対して世間一般が抱きがちな「ラクしてもうけた」といった偏見はないつもりでいたんです。でも、堀江さんに直接お話を伺って、資料に目を通していくなかで、僕も堀江さんのことを正面から理解していたわけではなく、誤解していた部分も少なからずあったことに気付かされました。

加藤 古賀さんは、そうとうたくさんの資料やインタビュー記事、過去のブログなどを隅々までチェックされていたので、気付くことも多かったでしょうね。

古賀 出されている本だけでも50冊くらいありますし、メルマガやブログのバックナンバーまで含めると、それはそれは膨大な量になります(笑)。しかも過去の新聞記事や雑誌インタビューもありますからね。でも、それだけの資料を丁寧に読み込んで、ちょうど井戸を掘るような感覚で「堀江貴文」という人間を深く深く掘り下げていく。するとあるとき、井戸の底からドバッと正真正銘の「真水」が噴き出してきたんです。

加藤 真水が噴き出す?

古賀 堀江さんの核にある、まったく汚れのない、ほんとうにピュアな心が浮かび上がってきたんですよ。あれだけメディアや世間からバッシングを受けてきたのに、まったく曲がったところがない。むしろ真っ直ぐすぎるから誤解を受ける。あの、つるはしで井戸の底を打った瞬間の感動は一生忘れないと思います。

加藤 たしかに、僕もご一緒させていただいてほんとうに純粋な人なんだと感じる瞬間が何度もありました。堀江さんって、かなりの人格者だと思いますし、平たい言葉でいうと、すごく「いい人」なんですよね。
 柿内さんは、編集を担当されていて、どうでしたか?

柿内芳文(以下、柿内) 僕は、堀江さんに対して、ライブドア時代から「あこがれ」があったんですよ。ちょうど『稼ぐが勝ち』が出版されたときに発行元の光文社に在籍していたので、渦中に近かったのもありますが。「あ、この人は時代や空気を変えていくヒーローに違いない」と思わされました。堀江さんの本や言動から、「若くても何だってできる!」という強いメッセージを受け取ったんです。だから今回のプロジェクトにも、何か時代の空気を変えるような、若者の背中を押せるようなことをしたいという思いで参加しました。

加藤 柿内さん自身が堀江貴文というヒーローの登場に救われたから、それを多くの人に還元していきたいと。

柿内 はい、そう思っていました。ただ、実際に堀江さんのリアルな姿を見て、ちょっと印象が変わった部分はあります。それは、堀江さんはヒーローではなくて、僕たちと同じ等身大の人間なんだということ。堀江さんは先頭に立って自分だけでなにかをやるんじゃなくて、僕たちと一緒に戦ってくれる存在なんです。だから僕たちも、待つだけじゃなくて自分で戦わなくてはいけないんだなと気付かされました。

加藤 たしかに、堀江さんだって、もともと普通の人なんですよね。でも、誰よりも努力していて、成長を続けてああなった。僕も仕事柄、いろいろな方とお会いしますけど、一緒に行動してみて「こんなに働く人は見たことがない!」と驚くことがたくさんありました。

柿内 僕と加藤さんは、事前営業として全国の書店を堀江さんと一緒に回っていますが、毎回堀江さんが一番パワフルですよね。

加藤 そうそう。僕は大阪と名古屋の書店まわりに一緒に行ったんですけど、堀江さんはその前日も東北で20件くらい営業してきているから、朝6:30の集合時点でもうヨレヨレで。「堀江さん、さすがに今日の営業はやばいんじゃないだろうか?」と心配になるくらいでした。でも、いざ書店に着くと、前日の疲れも見せずにすごく熱心に書店員さんとお話しされて、大阪から名古屋に移動する新幹線の、たった1時間の車中ですら、パソコンを開いて仕事をはじめる。僕が驚いて「休まないんですか?」って聞いたら、真顔で「当然、仕事するでしょ」って(笑)。

柿内 堀江さんを見ていると本当に、「自分たちもがんばらなきゃ!」という気持ちになりますよね。自分たちより堀江さんのほうが働いているんだから。

信じる意志の強さが堀江さんをつくった

加藤 体力もすごいんだけど、たぶん根本的に「働こう」というマインドの強さが桁違いなんですよね。だからこそ、なかなか世間の人が達成できないことに取り組めるし、実現できる。だいたい、今回の「堀江貴文ミリオンセラープロジェクト」だって、予告満塁場外ホームランをするぞ、という話ですよね。

古賀 それも、4打席連続ぐらいのね(笑)。いまの出版業界で100万部を達成できる本なんてごくわずかだし、しかもそれをあらかじめ「打つよー」って宣言してやってのけようとするわけですから。

加藤 だけど、他でもない堀江さん自身が、ミリオンセラーの達成を誰よりも確信している。悪い結果が出るなんてみじんも思っていなくて、目標を達成するためにひたすらやるべきことを積み重ねていっている。この人、ほんとうにすごいなと思います。

古賀 堀江さんのおもしろいのは、そこに「マジック」がないところです。ものすごい成果を出している人って、どこかで一般の人にはできない「マジック」が加わる瞬間があって、そのおかげで成功している、みたいなイメージがあると思うんです。先天的な才能による、誰にも真似のできない「マジック」。でも、堀江さんを間近でみていると、一切そういうことはなくて、すべてが圧倒的な努力の積み重ねなんですよ。

加藤 ご自分でもよくおっしゃってますが、アーティスティックなひらめきとかセンスとか、そういうもので勝負するんじゃなくて、ゼロにイチをひたすら足していくんですよね。

柿内 そうそう。でも、だからこそ「僕にできるから、君にもできるよね?」っていう言葉に説得力が生まれてくるし、堀江さんの体験がみんなの参考にもなる。今回の単行本のメインタイトルである「ゼロ」も、そんな堀江さんの愚直な姿勢から考えました。

加藤 あと、過去のいろんなことに、一切未練がない。さっきも話に出た大阪営業に行ったとき、書店員の方に「あんた、近鉄を買ってくれようとしたんだよなあ」と、ライブドア時代の球団買収の話をふられたんですよ。そこで、堀江さんは「いや、でもいまは楽天ががんばっていますから」と爽やかに返していて。

柿内 普通だったら、実現できなかった悔しさや愚痴をこぼしてもおかしくない場面ですよね。僕も仙台での同行で似た体験をしましたが、堀江さんという人間の魅力をあらためて感じさせられました。人間っていくらでも過去を振り返って悔やむことができるけど、堀江さんは前しか見ていないんですよね。

いまの時代だからこそ誤解が解けるはず

加藤 そんなふうに書店営業を進めているなか、ついに先日cakesで連載がスタートしました。

柿内 TwitterでもFacebookでも数千件を超える反響をいただき、編集チームの僕たちもびっくりしています。

古賀 僕たちがやった仕事は、誇張も脚色もない「等身大の堀江貴文」をありのままに伝えること。それだけです。でも、そこに対する反響がこれだけある。ソーシャルな空間で、みなさんが堀江さんの魅力に共鳴してくださっているのを見て、涙が出そうになりました。

柿内 その魅力をさらに広げて、もっと多くの方に伝えていければいいですね。

加藤 きっとできると思います。僕たち自身、「もっと働きたい!」とテンションが上がっていることがその証明ですよ。

柿内 ほんとうにそうですね。やるべきことは、僕たちが抱いている感覚を社会に広げていくということだけ。堀江さん、スタッフ、書店員さん、読者の方、関わっている人みんなが前向きな気持ちになっているこの良い循環が、これから社会全体に広がっていけば……と思います。

古賀 堀江さんがライブドアを経営していた時代には、TwitterもFacebookもありませんでした。だから、フィルターがかかった情報しか世間に伝わらずに、どうしても誤解が生まれてしまうことがあった。僕らだって誤解していた部分があった。でも、いまの時代は個と個が繋がれる時代。多くの人が堀江さんのメッセージを直接目にしている。堀江さんのありのままが書かれたこの本は、こういうタイミングにこそ届けられる本なのかもしれません。

加藤 これまでは一般の方も誤解している部分があったし、堀江さんもその誤解を解く必要性を感じていなかった部分がある。今回のプロジェクトでは、その両方に歩み寄ってもらってお互い幸せな関係が作れたら最高ですね。

(おわり)

cakesでは月・水・金の週3で、『ゼロ—なにもない自分に小さなイチを足していく』の内容を連載中。ぜひ、堀江さんが踏み出す新しい「イチ」を目撃してください。 内容をまとめた単行本『ゼロ』は11月5日(火)発売。予約も受付中です!


ケイクス

この連載について

初回を読む
堀江貴文ミリオンセラープロジェクト

堀江貴文 /cakes編集部

6月4日、ニコニコ生放送で、堀江貴文さんが登場する番組が放送される。内容は、堀江さんの新しい単行本を作るための編集会議。従来は完全にブラックボックスだった本の制作過程をすべてニコ生で公開し、原稿をcakesで連載し、それを書籍化すると...もっと読む

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コメント

nao_pure_nao さらに魅力が増すなこの人→ 5年弱前 replyretweetfavorite

arupakun 自分を知ってもらって話の行間、ニュアンスが伝わり誤解も無くなり理解される。 大きな転機だと思います。 5年弱前 replyretweetfavorite

toiki_j 私にだってイチを足していけば何かできるかもしれない。。 5年弱前 replyretweetfavorite

yu_chan_v_6_6_v 悪意の人で無い https://t.co/8gFDtTwBYI 「あんた、近鉄を買ってくれようとしたんだよなあ」球団買収話ふられ。堀江さん@takapon_jp http://t.co/LA8NpUKShV 5年弱前 replyretweetfavorite