夫が無職になったおかげで、第二子を生む決意ができました

これまで独自の恋愛論や育児論を展開してきた下田美咲さんが、第二子を妊娠されました!おめでとうございます!第二子を生むと決めるまでには大きな葛藤があったのだそう。決意にいたるまでの経緯と想いをたっぷりと綴っていただきました。記事末にはもうひとつ大きなご報告があります。

今日は皆さまに、大きなご報告が2つあります。

まず1つ目ですが、このたび、第二子を産む決意をいたしました。

現在妊娠4ヶ月で、まだ安定期すら迎えていない段階なので、果たして本当に無事に産むことができる命なのか半信半疑なのですが、もし何事もなく無事に産むことができるのであれば、来年の春頃に、私は2人の子どもを持つ母親となる予定です。

実は私は、息子が産まれてからのこの3年間ずっと(いや、もっと言えば、息子を妊娠した頃からの4年間ずっと。つまり、夫と結婚してからほぼずっと)「第二子どうしよう」 という問題で悩み続けていました。

もっとハッキリと言うと「もしも第二子を作ったら、私はきっと夫のことを嫌いになる。第二子を妊娠する=離婚することになる、というイメージしか持てないんだけど、どうしよう!」と、悩み続けていました。

結婚前から子どもは3人欲しいと熱望していた夫

夫は、婚約をした時から「子どもは3人欲しい!もし3人は無理でも、2人は絶対に欲しい!2人目までは産んでくれないと困る!絶対に産んで!」と、ド直球で熱望していて、だからその頃から「この人の妻として生きていくのならば、2人以上の子どもを産むべきなのだろう」と考えていた。

それは「だから産もう。結婚するからには産むしかない」ということではなく、「だから、もし私にそれができない場合は、離婚をして、この人の妻の席を空け、2人以上の子どもを産む気のある女と再婚できる状況にしてあげるべきだろう」と。

その頃の私はまだ、マタニティライフを送ったこともなければ出産をしたこともなかったし、子育てをしたこともなければ、乳幼児という生き物の実態を知らなかったから、2人以上の子どもを産みたいのかも、産めそうなのかも見当がつかず、「この件については、まあ、おいおい答えをみつけていけばいいや(そして、場合によっては離婚をすればいいや)。机上の空論すぎて、今考えても分からないし」という風に考えていたのだった。

そんな私が「え、2人目とか、絶対に無理じゃない…?!」と思うようになったのは、第一子となる息子を妊娠していた時期のことだった。

こんな身体で、どうやって育児なんてするの?

まず、つわりの洗礼を浴びた時にそう思った。「え、てかこれ、ワンオペで子育てをしながら、こんな体調に追い込まれるのって無理じゃない?」と。ただ寝転がってるだけでも七転八倒するほど苦しいのに、こんな身体で、どうやって育児なんてするのだろう。物理的にできるできない以前に(個人的には「物理的にできない」とも思うけど、仮に人体としては可能であり、他の人はみんなやってのけていることだとしても)、そんな大変な毎日を送るなんて超嫌なんだけど、と。

そして、妊娠初期に切迫流産で入院することになった時にも、またさらに不安は募った。「え、これ、今は子どもがいないから『入院生活、超イヤだ!!!』という不満だけで済むけど、幼い子どもを育てている時期だったらどうするの? その子、どうなるの? いきなり慣れない親戚の家とか、たらい回しになるの? もしくはお金を払って知らない人に面倒を見てもらうとかしかないの? それって子どもにかかる負担半端じゃなくない? スゴい可哀想なんだけど…!」と。

だけど、今振り返ると、あの頃の不安なんてまだまだ序の口で、本格的に第二子問題で頭を抱えるようになったのは、息子を産んで、“我が子の可愛さ”と“乳幼児の実態”を知ってからだった。

産む前は、どちらかといえば「私1人で子ども2人育てるのは、私が大変そう」というのが主な懸念事項だったのだけど、産んでから思うようになったのは「どう考えても子どもたちに負担がかかる。子どもにたくさんの我慢をさせることになる」ということだった。

実際に産まれてみたら…

実際に乳幼児を育ててみると「どう考えても、1人の子どもにつき、1人の大人が必要じゃん!」と思った。1人の人間が2人以上の恋人を抱えると何かとバランスが取りづらくなるのと同様で(クリスマス・バレンタイン・自分の誕生日など、何かと不具合が生じる)、1人の親が2人以上の乳幼児を抱えると、どう考えても、身体が足りないタイミングが大量発生するように感じた。こんなにも甘えたい盛りの生き物を、同時期に2人なんて、満たせるわけがないじゃないか。

死なせない程度の保護ならできるかもしれないけれど、私がしたいのはそういう育児ではない。こんなにも可愛くて愛おしい存在に「抱っこ」と言ってもらえたなら、望まれた分だけ、いつでもどこでもいくらでもそうしたいし、「ママ見て!」「ママ来て!」「ママこっち!」などのあらゆる要求について、いつだって最優先に対応したい。

寂しい想いなんてさせたくないし、悲しい顔なんて見たくない。

でも、ワンオペ育児で2人以上の子どもを持ち、親が物理的なキャパオーバーになった場合、待っているのはそういう事態だ。2人の子どもから同時に望まれたら、どちらかには「待っててね」と言うしかないシチュエーションが必ずあるだろう。

というか、どう考えても、そんなことばっかりになるだろう。

息子と暮らせば暮らすほど「子どもの気持ちをとことん大切にしたいと思ったら、マンツーマンじゃないと無理だ…。私1人で育児を担当するなら、1人育てるので手一杯だ。ここに子どもがもう1人増えたら、どう考えても、目も腕も手も口も胴体も足りない…」という思いが強くなっていった。

夫にはっきりと伝えたこと

それでその頃から、明確に夫にそう伝えるようになった。

「ワンオペ育児で第二子を持つのは無理だよ。子どもは可愛いし、何人だって産みたいくらい子育ては楽しいと思っているけど、人手不足で子どもたちに可哀想な想いをさせるのは絶対にイヤだし、それ以前に、乳幼児をワンオペで育てながらの妊娠生活が無理。体調が悪い状態での育児って、1日だって、途方に暮れるほどしんどいんだよ。そんなのが10ヶ月も続いたら機嫌が悪い状態が慢性的に続くから、どう考えても夫婦仲が悪くなる」

「それに、産まれた後はさらにヤバいよ。前回は、子どもが1人だけだったから、新生児の時の24時間体制の授乳だって、子どもに合わせて一緒に寝起きしていれば体力を保てたし、どうにかなったけど、2人目の場合って、それとは全く違う生活リズムで寝起きする子どもを育てながら、1人で新生児の世話もするってことでしょ。普通に考えて寝れるタイミングがほとんどないよ。そんなのどう考えても地獄だし、まともな睡眠も取れていないような衰弱した状態で、子どもの命を責任もって預かること自体がしんどい。すごく危ないよ。親の不注意で子どもに大ケガさせてからじゃ取り返しがつかないけど、寝る時間も食べる時間もないような暮らしをしてたら、注意力なんて0になるよ」

「しかも、そんな大変な状況の中で、あなたは育休を取れないんでしょ。本当は取れるのに。育休は会社の制度じゃなくて、国の制度なんだから、あなたが取ると決めて申し出れば絶対に取れるのに。でも『そういう雰囲気じゃないから』っていうクソな理由で、取らないんでしょ。『出世の可能性が断たれるから』だとかなんだって言うんでしょ」

「私だったら、社内の空気なんてブチ壊しても、家族の幸せのために必要な休暇はもぎ取るし、復帰後は自分で独自の戦略を立てて頑張って、異例で奇跡の出世を目指すこともするよ。だけど、あなたは『それはできない』って考えなんでしょ。育休を取って出世を諦めるか、育休を諦めて出世を取るか、っていう2択しか、あなたの価値観にはないんでしょ」

「でもね、それはいいんだよ。今の時代、男の人が育休を取れないなんて当たり前で普通のことだから。そっちが一般的で、みんな大体そうなんだから。誰も取ってない育休を自分だけが取ったり、異例の出世を成し遂げるなんて『道なき道を切り拓きなさい!』と言うようなものだから、そんな無理難題を吹っかける気はない」

「だけど、自分は育休も取らないし、奇跡の出世も諦めると言うのに、私には2人目を産んで頑張って育ててくれって言うのはおかしい。自分は道なき道を切り拓く努力をしないのに、私には人体の限界に挑ませようとするって、それはさすがにウザいでしょ」

もしも今妊娠が判明したら

「だから、もし今妊娠をしたら、仕事に向かうあなたを見る度に、私は女として激萎えするよ。『何なんだ、この男』って思うよ。自分は何も踏ん張らないくせに、できる範囲内のことしかしないくせに、どんなつもりで種付けしてんだよって神経を疑うよ。それはさすがに生意気。身の丈に合ってない。ドン引き」

「『じゃあ出世を諦めて育休取るよ』って言うけど、出世街道から断たれるってことは、仕事がつまらなくなるってことだよ。出世は絶対にできない前提で働くなんて、楽しくないでしょ。本当にそれであなたは機嫌良く暮らせるの? 私はあなたが楽しそうに働いているからこそ、子育てに都合が悪い点が多い勤務形態だなと思いながらも今の仕事を応援しているけど、あなたにとって仕事がつまらないものになるなら、しかも給料が上がる見込みもなくなるなら、そもそも転職してほしいよ。あと育休って、3ヶ月とかじゃ意味ないからね。取れる最長期間は取ってもらうし、つわりが辛い時はすみやかに仕事を休んでくれないと困るよ。それでも復帰後は、やっぱり人手不足になって、夫婦喧嘩が増えて、そのうち私はあなたのことが嫌いになって、私たちは離婚すると思うよ」

「私は、あなたとの間に2人目の子どもを作って、幸せな家庭を築ける未来がまったくイメージできない。仮に今妊娠が判明したとしたら『離婚へのカウントダウンが始まった』としか思わない。それでもどうしても第二子が欲しいっていうのなら、私は離婚がしたい。あなたが一般的なサラリーマンである限り、私は第二子は諦めたいし、どうしてもまた子どもが欲しくなったらあなたとは別れて、子育てのために道なき道を切り拓けるような他の人と作りたい」

「今のあなたと私との間に、2人目の子どもを作ることは、私たち夫婦が幸せになることに繋がらない」

「私は、あなたと夫婦であり続けるためなら、(2人目以降の)子どもは諦めることはできるよ。子どもは可愛いし、子育ては楽しいし、一生育てていたいくらいだよ。だけど、夫婦仲を壊してまで子どもを増やしたいとは思わない。子どもが幼いうちは毎日ずっと家にいて一緒に育ててくれるなら産みたいけど、そうじゃないなら諦めたい」

息子が産まれてからの2年間、ことあるごとに、そう伝え続けていた。

葛藤とプレッシャーの日々
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下田美咲の口説き方

下田美咲

下田美咲さんという女性をご存じでしょうか。13歳からモデルをしながらも事務所には所属せず、自宅の車を宣伝カーに改造してゲリラパフォーマンスを行ったり、「飲み会コール動画」などのオリジナル動画を180本以上手がけてYouTubeにアップ...もっと読む

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yuhyuh__ |下田美咲 https://t.co/XjE1tX6rkc 記事内容とは直接関係ないけど…。授乳していると生理が来ない期間が長くなったりするんだ。 26日前 replyretweetfavorite

mzmzmzm74939440 下田さん、考え方ブレないし、先の事までしっかり考えて行動できるの本当偉い。こんな風になりたいけど、なれない。 https://t.co/IC0DZcDFA7 26日前 replyretweetfavorite

akumuwomita 第二子へ対する考え方にとても共感すると共に、オチに笑った。 26日前 replyretweetfavorite

ssb_maico https://t.co/hLEnwz3FcK 27日前 replyretweetfavorite