cakes読者のみなさま、こんにちは。
まだ日中は蒸し暑い。けれど朝晩は涼しい風が吹く。秋の気配は感じるが、姿は見えない。そんな秋待ちモードのこの時季ですが、店先の食材を見れば、ちゃんと秋のものが並び始めています。たとえばれんこん。
茨城県霞ヶ浦は全国でも有数のれんこん生産の盛んな土地。以前現地で生産者に伺った話では、れんこんは9月の下旬頃までにほぼ成長を終え、その後は田んぼの中で寝かされ、デンプン質を糖に変化させて出荷されるそう。晩夏や初秋のものは比較的さっぱりした味わいで、11月頃から糖度がぐっと上がり味も増してくる。つまり、旬の走りのれんこんは、さっぱりした味わいが持ち味。しゃくっと軽い歯ざわりの炒めものにぴったりなのです。ワイン片手にちゃちゃっと作れるれんこんつまみと、つまみにもなるごはんもののれんこんレシピを、2回続けてお届けします。
今回ご紹介するのはちゃちゃっとつまみの方。「れんこんのクミン炒め」です。
ポイントはれんこんの切り方。繊維に沿って縦に切り、しゃきっとした食感に仕上げます。輪切りのスライスよりも食べごたえがあるので、れんこんそのものの味わいも楽しめます。にんにくのうま味と唐辛子の辛さに、クミンシードの香ばしさがアクセント。塩味ベースで、ワインビネガーを少量加えてうま味を足します。さっぱり仕上げのれんこんには、冷やしたポルトガルの赤ワインを合わせます。
では、パパッと作っていきましょう。
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