蘭ちゃんへ
こんにちは!
今年の9月は台風がたくさんやってくると予想されています。極端な気圧の変化は体調にも影響があるので、ちょっと身構えています。どうにかやりすごそうね。といっても、3月くらいからずっとやりすごすことしかできていなくて、もう飽きたよね……。
蘭ちゃんはメンタルの調子が悪かったようだけど、その後どうかな。よくなっているといいな。
わたしは、そういった「理由はないけどやみくもに不安」という状態がないわけではないのだけど、そういうときは「気圧のせいかな」「疲れてるからかな」「生理前だからかな」などと適当に理由をつけて、何かのせいにしてやりすごします。本当の理由はどうあれ、やりすごすことの方が大事だと思っているようです。
これって、おそらくわたしが「頭で考えてしまって感情を無視している」悪いクセと同じ行動だと思うのだけど、「不安」に対してはよい作用で、不安はそんなに大事にしなくても、無視まではいかなくても、スルーしてもいい気がします。不安をなくす努力ではなくて(たぶんそれはむずかしいから)、都合よくスルーするやり方を覚えるといいのかもしれないね。
ネガティブな感情だけを大事にして、ポジティブな感情を蔑ろにしてしまうのはもったいないから、どんな感情も過不足ないちょうどのサイズで捉えられるようになるといいのだろうね。
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わたしにとっての「不安」は、正体の見えないもやもやではなく、いつも現実的な困りごとでした。シングルマザーということもあり、主に経済的な問題が立ちはだかっていて、どうにか解決しなければいけませんでした。
解決しようとする力は、「不安になっている場合ではない」と感情を無視することにもきっと繋がっているけれど、同時に、わたし自身を助ける行動にも繋がっていました。ほんとうに長所と短所は裏表なんだなと思います。
何かに夢中になっている時間は、不安から離れられます。だから、なんでもいいから夢中になれることをみつけるといいのです。わたしの場合、夢中になっていたのが「困りごとを解決すること」だったのですね。問題を解決するのに必死で、不安になっている暇がなかったのです。
ぜんぜんいいことではないけど、ともかくわたしはそうやって不安をやりすごしてきました。だから、今でも不安になると「あ、暇なんだな」と思って、不安以外の別のことに時間を使うように努力しています。うっかり不安に夢中にならないように。
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蘭ちゃんは、つい自罰的になってしまうときの対処法として「マザーリング」という手法があると、前回教えてくれました。それを聞いて、それは結構得意だなと思いました。
「あやす」つもりでやっていたわけではないけれど、いつも自分を客観視しているので、「わたしはこれが悲しかったんだな」などと把握するのが得意です。そして、たしかに把握すると安心します。
実際に、母として子供に対しても「あやす」というより「把握する」「確認する」で対応していたな、とも思いました。「あやす」よりも若干冷静ですが、たとえば「こんなことがあってイヤだった」と子供が話してくれたときに「そうだったんだね」と、出来事や感情を否定も拡大もせず、そのままを認めるようにしていました。
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