第2章 シングルマザーの 決意
【モチベーション】離婚のゴタゴタの間は、感情を書き出してクールダウン
身近にいた離婚経験者の知り合いの女性から、「離婚を決めたら、親権を得るためには、子どもを絶対に手放さずに別居からはじめること」というアドバイスをもらっていた私は、実家に子どもを預けて荷物を運び出して、別居からスタートしました。
大企業に勤める夫がいて、二人の子どもにも恵まれて、広くてきれいな3LDKのマンション暮らしをしていた生活から一変。
母子三人で新しく生活をはじめたのは、線路沿いにある築40年の2DKのアパートです。そこからの約2年間、離婚協議が終わるまでが、精神的に一番つらい日々でした。
安定した仕事に就いていない私が、息子二人を育て上げるためには、養育費が必要です。財産分与の話し合いもしなければなりません。
ところが、元夫はこちらの要求をすんなりとは受け入れてくれませんでした。話し合いにも応じることがなく、「弁護士を通してくれ」と言ってきたため、私も弁護士を立てて、離婚に向けた協議を進めなければならなくなったのです。
といっても、何もかもはじめての経験でしたので、文書や資料のつくり方など、わからないことだらけです。先のことを考えると不安がどっと押し寄せてきます。
幸せを夢見ていた結婚生活が崩壊したことを思うと、悲しみや不甲斐なさがわいてきて、自分を見失いそうになることもありました。
そんなとき、友人の紹介で、とても良心的で信頼できる弁護士との出会いに恵まれたのです。
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