トーストにバターを塗ると、パンの表面がガサガサになったり、バターが途中で丸まっちゃったり。上手に塗るコツが、絶対あると思うんですよねぇ……。
「うまく塗れないのは、バターが冷たくて固いからです。バターはある程度常温に戻してから塗るのがコツです!」
と、〔エコール辻東京〕の製パン教授、近藤敦志先生。「常温の定義は、トースト用の場合、15℃前後。塊のまま常温に戻すなら、冷蔵庫から出して4時間後がベストです。が、バターの融点は32℃、それを超えると溶けてしまうので、夏場は短縮してください」
電子レンジの場合、条件により異なりますが、食パン1枚分なら5秒が目安。
「一番楽なのは、バターを薄くスライスしてバターナイフに載せておき、
パンを焼く間(4〜5分)待機。これで十分です」(ちなみに、トースターの余熱を活かすのもアリ!)
パンが焼けたら、中心にバターを置きます。この時、上から軽く押し付け(①)、バターを溶かすのがポイント。バターの半分を中央に残したまま(②)、手前を塗ります。この時、ナイフを平行移動させるとムラになりません。パティシエがクリームを塗る動作をイメージしながら、残り半分のバターを奥に塗ります。全面に塗れたら完成!
で、ここで中央のくぼみに注目。
これ、①と②によりバターがたっぷり染み込んだ、一番おいしい部分なんです!
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