週刊東洋経済
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データ階層社会#11】国家や人権は「虚構」ハラリ氏大著を読み解く
人類の過去についての物語である『サピエンス全史』に続き、その未来についての物語を『ホモ・デウス』で描いたユヴァル・ノア・ハラリ氏。2つの大著に通底するその問題意識について、両著の翻訳を担当した翻訳家の柴田裕之氏に聞いた。
人類の過去についての物語である『サピエンス全史』に続き、その未来についての物語を『ホモ・デウス』で描いたユヴァル・ノア・ハラリ氏。2つの大著に通底するその問題意識について、両著の翻訳を担当した翻訳家の柴田裕之氏に聞いた。
読書の魅力は自らの先入観や固定観念、常識が覆され視野が広がることだが翻訳も同じだ。私は『サピエンス全史』『ホモ・デウス』両著の翻訳を通して、そうした体験を繰り返した。
『サピエンス全史』はかつてアフリカ大陸で細々と暮らしていたわれわれ現生人類(サピエンス)が、21世紀までたどってきた道のりを振り返る。サピエンスが地球を支配するに至ったのは、多数の見知らぬ者同士が協力し、柔軟に物事に対処する能力を身に付けたからだと著者は言う。
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この連載について
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「経済はドラマチックだ。」 日々、あふれる経済ニュース。じっと眼をこらすと、そこには挑戦や成功、葛藤や挫折があります。私たちは人々が放つ熱を記事にし、お伝えしています。週刊東洋経済でしか読めないストーリーがあります。 この連載では、週...もっと読む
著者プロフィール
日本で最も古い週刊誌です。「今」の本質を掴むためには全体を俯瞰し、長い時間軸のなかで問題をとらえる視点が欠かせません。週刊東洋経済は日本と世界の経済を120年以上、愚直に見つめてきました。戦前戦中の言論抑圧時代も社是である自由主義の立場を崩すことなく貫いてきました。年月を重ねているからこそ、読者の信頼に応える記事を作り続けている自信があります。