姿勢よく歩く
歩いているときの姿勢には、その人の自律神経のバランスが如実に表れます。イライラして交感神経が優位になっている人は、人をかきわけるように前かがみになりますし、副交感神経が過剰に優位になっている人は、力なく背中を丸め、目線も下がっています。
また、ふだんは背筋を伸ばすことを意識している人も、歩いているときは歩くことに意識がいってしまい、いつの間にか猫背になっているというケースも少なくありません。
首と背中には、自律神経のなかでも特に重要な神経が走っています。したがって、歩いているときも忘れずに、しっかり背筋を伸ばしましょう。そうすれば、自律神経が安定しやすい状態になるとともに、気道がまっすぐになるので自然と呼吸が深くなり、より一層自律神経のバランスが整います。
また、歩いているときは、できるだけ五感を意識するとよいでしょう。忙しい日々が続くと、目の前しか見えなくなり、我を見失ってしまいます。そんなとき、「風が気持ちいいな」「花の香りがする」「きれいな青空だ」など、感覚を味方につけて他に意識を向けると、自然と視野が広がり、自律神経のバランスが整います。