わかる日本書紀

弱そうな女をからかったら倍返しされた【第19代③】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した書籍『わかる日本書紀』シリーズ第2巻から、日本の正史を学ぶ連載。今回は第19代、允恭天皇の御代のお話。

皇后と皇子たち。天皇の病気治る

允恭二年二月十四日、オオナカツヒメを皇后としました。
皇后は、カルノミコ(木梨軽皇子)、アナホ(穴穂天皇=安康※あんこう天皇)、カルノオオイラツメ(軽大娘皇女)、ワカタケル(大泊瀬稚武天皇=雄略※ゆうりゃく天皇)などを生みました。

皇后が母の家に住んでいたころ、一人で家の菜園※1で遊んでいると、闘鶏国造(つけのくにのみやつこ)が、横の道を通りかかりました。
馬に乗って、垣根越しに、皇后をあざけるように声を掛けました。
「あんたに園がうまく作れるのかい?おい、奥さん、その野蒜(のびる)を一茎おくれ」
皇后は、一茎の野蒜を採って、馬に乗っている者に与え、尋ねました。
「何に使おうとして、野蒜を求めるのです」
「山を行くとき、(まぐなき)※2を追い払うためさ」
皇后は、馬に乗った者の無礼を心に刻み、すぐに言い返しました。
「おまえ、私はこの無礼を忘れぬぞ」

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わかる日本書紀

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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