純猥談

寂しさを埋めるために煙草を吸う彼女を、僕の手で変えたかった。

俺と彼女は同じバイト先で、大学もたまたま一緒だったからとても仲良くなった。
彼女は俺の二つ上の先輩で、講義とかで被ることはあまりなかったけれど、それでも会った時には笑顔で挨拶をしてくれた。


俺と彼女は同じバイト先で、大学もたまたま一緒だったからとても仲良くなった。

彼女は俺の二つ上の先輩で、講義とかで被ることはあまりなかったけれど、それでも食堂で会った時は笑顔で挨拶をしてくれた。

彼女はよく煙草を吸っていた。

バイト先でもその煙草の匂いで彼女がいることが分かるくらいだった。


彼女と出会って一年が過ぎた頃、俺は二十歳になった。

その頃には彼女を好きになっていた。

大学生の恋愛なんて本当に単純だ。
ただ仲良く、顔が好みであればすぐ好きになる。

実際彼女は可愛かったし、本人は乗り気じゃなかったため辞退したらしいが、ミスなんとかみたいな大学のイベントにも勧められていたらしい。

俺はその日彼女に聞いた。

「煙草ってそんな美味いんすか。」

しかし、その答えは予想外だった。

「んーん。ただ埋め合わせてるだけ」

俺は気になって彼女に聞いた。

「なんの埋め合わせなんすか?」

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純猥談 編集部

誰もが登場人物になったかもしれない、現代の性愛にまつわる誰かの体験談が純猥談として日夜集まってきています。様々な状況に置かれた人たちから寄せられた3000件を超える投稿の中から、編集部が選りすぐった傑作を公開していきます。

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shigekey "いつだって本気で変えたいと思った人は、自分以外の運命の人によって変えられる。" そういうものなんだろうな。 https://t.co/ow32PJEhQz 約2ヶ月前 replyretweetfavorite