キスは追加料金で」はしゃぎすぎてしまった非日常のラブホ

時田桜さんのラブホレビュー、今回は渋谷区円山町のラブホです。はしゃぎ過ぎていつもならしない恥ずかしいこともできてしまった、レトロアメリカンの部屋とは?

やったわ。わたし。とうとう渋谷にもお城を見つけてしまったわ。

22時。ちょうど、ラブホテルは宿泊でチェックインできる時間帯だ。ラブホ街として知られる渋谷円山町は、すでにラブホテルの光で暗闇が賑わっている。私と当時の私の恋人は、さっきから、同じカップルと何度も鉢合わせていた。そのカップルは、ラブホテルのロビーに出たり入ったりして、「高くね?」とか「もうちょっと他見ようよ」とか、大きな声で口々に言いながら、円山町のラブホテル街を歩き回っていた。

なぜ、私たちが、そのカップルに何度も出会すかというと、私たちも同じように、円山町のラブホテルを物色するために歩き回っていたからだ。私は、そのカップルと出会すたびに、また会ってしまった……と思い、下を向いていたが、カップルの方も、私たちを見るたびに二人で顔を見合わせて恥ずかしそうにしていた。

渋谷には、円山町の方にも道玄坂の方にもラブホがたくさん。建物に入るとまず、部屋を選ぶことのできるタッチパネル。その場で、お気に召す部屋があればチェックインなんだけれど、ラブホに慣れていなくてあたふたして焦っていると、建物を出て、また新たにいいところを探すのが面倒で、高かったり、心がときめかないような微妙な部屋で妥協したりしちゃうでしょ。

でもそんなんじゃダメ。ラブホテルは探すところからがデートだ。旅行は計画を立てている時が一番楽しいように、ラブホテルも、どの部屋にするかラブホ街を探し回っている時が一番楽しい。それに、最近気が付いたけれど、ラブホテルは高い。私は、「ラブホテルは私のディズニーランドだ」と言っているけれど、「ディズニーランドよりラブホテルの方が時間当たりの値段は高いじゃん」とこの前言われてしまい、私のラブホに対する値段感覚が完全にずれていることに気がついた。だからこそ、やっぱり微妙な部屋で妥協してはいけない。たくさん出入りして、自分のお気に入りのところを見つけなきゃ。

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ラブホはわたしのワンダーランド

時田桜

ラブホに魅せられ、ラブホの虜になってしまった大学生の時田桜さん。時田さんが、そんな「ラブホの素敵が詰まった要素」をとにかく書き連ねるのが本連載。毎週1つラブホテルを訪れ、「素敵」をレビューします。「cakesクリエイターコンテスト20...もっと読む

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コメント

SK7FISH どう考えても楽しいやつじゃん……!!!!! 22日前 replyretweetfavorite

Papurika98 SmartNewsときどきドンピシャな記事トップにぶち込んでくれるから好き 29日前 replyretweetfavorite

Papurika98 SmartNewsときどきドンピシャな記事をトップにぶち込んでくれるから好き。 29日前 replyretweetfavorite

amy_to_me 【更新】また書けました。良かったら読んでください。 29日前 replyretweetfavorite