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幡野さんはじめまして、29歳男性です。1つだけ聞いていただきたいことがあります。
先月母が亡くなりました。その死因について、自分の中で落としどころが見つからないのです。
もともと母は気になることがあると悩んでしまう質で、最近のコロナ下では「自分がコロナにかかっているのではないか」という思い込みが強かったのです。 亡くなる数日前に、私の姉(母の家の近くに住んでいる)が遊びに行って、母親の「自分がコロナかもしれない、体調が悪い」という悩みを「気のせいだから大丈夫だよ」と答え、それを私含めた他の兄弟で「いつもの心配性だね」とラインで話していました。 (わたしは都市圏に住んでいて、実家への帰省は諦めていました)
その数日後、母親は風呂場で水に浮いていました。
今は葬儀などが終わりようやく整理がついたところです。
知らせを聞いたあとは、「あの時、しっかり話を聞いてあげればよかった。真剣に捉えれば良かった」と兄弟間で後悔ばかりを口にしていました。
というのも、亡くなった原因が足を滑らせて溺れたのか、自死なのかがはっきりしないままだからです。遺書がない、だけどその割には身辺整理がされている、などどちらにでも捉えられる材料ばかりで、考えればキリがないのです。もはや真相を知ることはできません。
どう自分の中で解釈して、腑に落ちた状態で受け入れればいいのか呆然としています。
重い話題で恐縮です。一助となる言葉を頂きたいです。
(みょ 29歳 男性)
家族で熊本旅行をしていて、昨日東京に帰ってきたんです。羽田に向かう機内のすこし離れた席に、小学校低学年ぐらいの男の子が一人で乗っていたんです。ぼくがリュックを棚に載せているとその少年に「すみません、この飛行機って東京にいきますか?」って聞かれたんです。
あぁそりゃ不安だよなっておもいながら「そうだよ、東京の羽田空港にいくよ」ってこたえたんです。そしたら続けて「この飛行機って海に落ちないですか?」って聞かれたんです。
可能性は0じゃないけど、自動車事故に比べれば航空機事故なんてほとんどおきないないわけで、安心感を与えようとおもってリュックに入っていたマカダミアチョコレートとプリッツを渡しながら「大丈夫だよ」って笑いながらこたえたんです。
その少年はCAさんにもおなじ質問をしていたり、飛行機が揺れたり、雲の中にはいったり、機内アナウンスが入ったり、なにかちょっとした変化があるとCAさんを呼んで質問をしていて、とにかくめちゃめちゃ不安な少年だったんです。
着陸する寸前はCAさんも離席できないのに、少年は大きな声で「すみませーん、すみませーん」ってCAさんを呼んでいたんです。きっとすごく不安だったんですよね。
CAさんの対応もぼくとほとんどおなじだったんですが、ぼくは笑いながら大丈夫だよってこたえたことを、ちょっと失敗したなとおもったんです。笑いながら大丈夫だよ、ではなく、おじさんも怖いけど大丈夫だよとか、飛行機って怖いよねって少年の不安に共感してあげたほうがよかったなっておもいました。
そんなことを羽田に着いてから妻に話すと、妻の意見はまったく違っていました。妻がいうには、あの少年はおそらく状況の変化にうまく対応することが苦手な特性がある子だろうとのことでした。
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