※「フェル先生のさわやか人生相談」は、noteの定期購読マガジン「週刊フェル」にお引越ししました。詳細は記事の最後をお読みください。
「遠い世界の人たち」としか思えません。
こんにちはフェル先生、クリエイティブ業(すみません、詳しい内容は割愛させてください)をしている一人暮らし都内在住26歳です。いつも記事を読んでいます。フェル先生ならどう答えるかなと思いお便り出しました。
私は地元(実家のある故郷)がどうしても好きになれません。しかしそれを師(仕事の師)に良くないことだと言われて悩んでいます。
私が地元を愛せない理由……
1 治安が悪い(DQNが多い都内23区です。お察しください)
2 中学受験をして、大学まで私立のエスカレーター式に通っていたため、価値観が合わなさ過ぎる、あと中学から特に同級生とは交流がない。小学高学年時代は、同じ中学受験組と関わること多数。
3 私の母校の中等部からの付属仲間も、皆故郷=母校(付属の学園)の意識のため、地元ラヴという子はあまり見かけません。
4 そもそも大学卒業後はすぐ一人暮らし(都内だけれど全然違う空気です)で実家は盆と正月に顔を出すくらいなので愛着もなし。大まかに上げてこうです。中・高時代に時々駅付近で地元の同級生と会う(声かけられて立ち話)はありましたが、彼女らは皆中学から金髪、タバコで停学、話題が恋愛系のみ、高校時代には妊娠して中退した子もいたため、どうしても「遠い世界の人たち」としか思えないのです。(私は好きな勉強や習い事に力を入れたいタイプです。母校では普通ですが彼女たちの中では自然に真面目な優等生と言われるポジションになってしまいます。)
因みに大学時代お盆に帰った時に、中学受験組の同志達に会ったら、好き嫌い以前に、「ここを地元と思ったことはない。社会人になったら遠い地に行く。そこを故郷にする」という類の答えが少なくありませんでした。(皆成人式にも地元には出ず、それぞれ別なところで出たり出なかったりだったそうです。)
しかしこれらを一般の人に説明すると、私が「地元を差別している」等と思われてしまうのです。(なぜ地元を愛せないのかと問われて答えたのに。)
話は戻って、師には「どの仕事も大切なのは人だ。特に故郷の人に応援してもらえるのは強いんだよ。そのためには君が愛さなければ」と言われてしまって、悩んでいます。私の感覚では「お涙頂戴物語を押し付けられてしまって、それの通りに演じて見せないといけない」様に感じてしまうのです。
因みに私の「心の故郷」は受験して入った母校になります。校舎が変わってしまっても、懐かしい先生を見ると「ただいま」と思うのです。
フェル先生はどうでしょうか。おそらく様々な人々・業界を見たことのある先生はどう思うのだろうか、或はこのような人がいたという事例を何か知っているだろうか、とお知恵を頂きたく思いました。
不躾ですがどうぞ宜しくお願いいたします。お読み下さりありがとうございました。
(26歳、女性、クリエイティブ業)
A.今回はどうしても地元を好きになれないという、26歳クリエイティブ業というお嬢さんからのご相談です。ところで何ですかクリエイティブ業って。折込広告のコピーでも捻って居られるのでしょうか。
昨今取り沙汰される「地元愛」というキーワード。まるで地元を愛せない奴は悪だ、心の冷たい人非人だ、というような風潮になっていますが、まったくもって大きなお世話。どの土地を愛そうが愛すまいが、他人に四の五の言われる筋合いはありません。好きな場所で好きな人と好きなように暮らしていくのが人間の在るべき姿であると考えます。一問一答形式の回答が続いてしまいますが、今回もその方が相応しいと思いますので、どうかご容赦下さい。それでは参りましょう。
こんにちはフェル先生、クリエイティブ業(すみません、詳しい内容は割愛させてください)をしている一人暮らし都内在住26歳です。いつも記事を読んでいます。フェル先生ならどう答えるかなと思いお便り出しました。
はいどうもこんにちは。ご愛読感謝です。
私は地元(実家のある故郷)がどうしても好きになれません。
何の問題がありましょう。地元が好きな人も嫌いな人もいます。個人の自由です。
しかしそれを師(仕事の師)に良くないことだと言われて悩んでいます。
はぁ? その人バカじゃないですか。大きなお世話です。手前の偏狭な価値観を、未来のある若者に押し付けるんじゃねえよクソジジイ、と申し上げたいです。以上。
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