性別の限界を超えられるって伝えたいの

世界中の少数民族を収めたベスト作品集発表から2年……。最新作は『DRAG QUEEN -No Light, No Queen-』。特典DVDに収録された、ヨシダナギさん自身によるドラァグクイーンへのインタビューを特別連載。
誰もがもっと自由に生きやすい世界になっていくことを心から願いながら。美しくもたくましいクイーンたちへ、大きな尊敬とともに今、眩しいほどのスポットライトを。

CANDY WARHOL(キャンディ・ウォーホル)@New York

ー自己紹介をお願いできますか。

 私の名前はキャンディ・ウォーホル。26歳。ファッションデザイナーよ。

ーあなたの考えるドラッククイーンの定義は

 私にとってのドラァグは、性別に関する様々なアイデアを探求することだと思ってるの。いろんな種類のドラァグがあって本物の女性のようなハイパーフェミニンなドラァグクイーンもいれば、両性的なドラァグクイーンもいる。だから私にとってのドラァグは性別のアイデンティティを探求するフォーマットなの。

ードラァグクイーンになったきっかけは?

 最初は、2016年の夏にニューヨークのパーティーとか夜の世界に出かけたの。当時、男の子と関係を持っていたんだけどその子はまだ私が何も知らなかったドラァグやクラブキッドに興味を持っていて 一緒にパーティーに行くようになったの。

 それでね、2メートル以上のクレイジーな衣装を着て、強烈なテクノ音楽に合わせて踊る大勢の人たちを初めて見てとても心が安らいだの。そこから男の子っぽいクラブキッドのような格好をするようになって最終的に女性的なドラァグの衣装になったの。

ーあなた自身の歴史を教えください

 私の生まれはワシントン州のシアトルなんだけどまだ小さかった頃に家族でペンシルベニアに引っ越したの。とても小さな町で育ってね小さな学校に通って、18歳までその町にいたかな。とても小さくて、退屈な町だったわ。その町には興味を持てることも、そこに留まりたいと思えるものもないくらい小さすぎる町だったの。私にとってはね。

 だからファッションデザインを勉強する為にニューヨークの大学に行くことを決めたんだけどそれが私に新しい世界を開いてくれて、それ以来ずっとここ、ニューヨークにいるの。

ー今、家族との関係はどうですか?

 家族はまだ皆、ペンシルバニアに住んでるからあまり会う機会がないの。私はいつもニューヨークにいるし、フルタイムで働いてるし、ドラァグもやってて忙しいからなかなか実家には帰れていないけど私は心から家族を愛しているし、家族も私とドラァグを愛してくれているわ。

 それは私にとってとても特別で、意味のあることなの。家族の支えや、家族の理解を得られない人も沢山いるからね。だから私は以前とは違うカタチで家族に感謝するようになったわ。

ー「女性」とはどんな存在ですか?

 私にとっての女性というのは、インスピレーションを与えてくれる力強い人たちだと考えているわ。私は男性との関係が少しおかしくて一緒にいると不快な気分になることが多いの。家族のほとんどは女性だったから、ずっと女性に囲まれて育ったしね。

 私にとってのドラァグは、家族とか知り合いの女性、インスピレーションを与えてくれるセレブやスターの女性、そんな彼女たちを称える為のものなの。

ーあなたにとって美しさとは?

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この連載について

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DRAG QUEEN(ドラァグクイーン)

ヨシダナギ

世界中の少数民族を収めたベスト作品集『HEROES』から2年……。ヨシダナギさんの新境地となる作品の被写体は「ドラァグクイーン」。「Dress as a girl」略して「Drag」。一般的に女装する男性をさします。 誰もがもっと自...もっと読む

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