ドラァグの定義は〝自分がなりたいものにいつでもなれる〟

世界中の少数民族を収めたベスト作品集発表から2年……。最新作は『DRAG QUEEN -No Light, No Queen-』。特典DVDに収録された、ヨシダナギさん自身によるドラァグクイーンへのインタビューを特別連載。
誰もがもっと自由に生きやすい世界になっていくことを心から願いながら。美しくもたくましいクイーンたちへ、大きな尊敬とともに今、眩しいほどのスポットライトを。

VILE(ヴァイル)@New York

ー自己紹介をお願いできますか。

 僕の名前はヴァイル。27歳。職業はビデオエディターとヴィジュアルアーティスト。

ーあなた自身の歴史を教えてください

 僕はコロンビアで育ったんだ。ニューヨークにはまだ住んで3年くらい。幼少期は12歳頃までは普通に過ごしてたかな。その頃から家を出て、一人で生活したりして色んな所を転々と旅するようになったんだ。南アメリカの様々な国から最終的にずっと来たかったニューヨークに辿り着いた感じだね。

 高校を卒業してから、就職するまでの間は映像の勉強をしていたんだけどあるプロデューサーが動画の編集とか色々なことを教えてくれたんだ。就職するまで、とにかく色々学んでフリーランスで働いていたよ。

ードラァグクイーンになったきっかけは?

 僕はずっと自分探しをしていたんだ。初めてニューヨークでパーティーに行った時魔法の世界から来たかのような生き物が歩き回っていて、「これが彼らのリアルなんだ。皆、こういう自分を周りの人に見せたいんだ」って、感じたんだ。それから僕は〝ヴァイル〟というキャラクターを作って、どんどん進化させ続けているんだ。

 このキャラは好きなものから影響を受けているんだけど特に、この顔は攻殻機動隊に出てくるゲイシャロボがイメージソースでねそれにインスピレーションを受けて以来、この顔は進化を続けているんだ。こんな顔をしている人、誰もいないってことも分かったしね。

 そして、この顔に合わせた音楽やビデオを自分で作り始めたんだ。僕が想像するヴァイルの完全版を完成させるためにね。そんな感じだったから、ドラァグをはじめたという感覚ではないんだ。ヴァイルは常に自分の中で大きな存在だったから。

 ずっと前から女の子の洋服を着ることが好きだったんだ。ドラァグを始める前からね。それは人生これまでずっと続けていることだし、これからも続けたいことでもあるんだ。だから、究極の自分を見せたくてドラァグクイーンを始めたといってもいいかな。

ーあなたにとって美しさとは?

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この連載について

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DRAG QUEEN(ドラァグクイーン)

ヨシダナギ

世界中の少数民族を収めたベスト作品集『HEROES』から2年……。ヨシダナギさんの新境地となる作品の被写体は「ドラァグクイーン」。「Dress as a girl」略して「Drag」。一般的に女装する男性をさします。 誰もがもっと自...もっと読む

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granat_san 「自分がなりたいものにいつでもなれる」いいなあ。 26日前 replyretweetfavorite