セフレが結婚した話

複数の人と同時にそれぞれが合意の上で性愛関係を築くライフスタイル「ポリアモリー」。当事者であるきのコさんは、恋人のほかにも定期的に会ってセックスをする仲のよい男性がいます。先日、その男性が結婚したのだそう。きのコさんは彼との今後の関係についてどう考えているのでしょうか。


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セフレが結婚しました。

私達は定期的に会ってセックスしていましたが、彼が既婚者になった今、この関係をどうするかについて、先日彼と話し合いました。

今回は、自分にとって「既婚者とのセックス」がどのような意味をもつのか、考えていきたいと思います。

その前に、“セフレ”という言葉について。

これを「セックスだけを目的とした、恋人でも友達でもない薄い人間関係」という意味で使って、恋人や友達よりもセフレを劣位に置く人は多いのですが、私にとってセフレすなわちセックスフレンドは、あくまでもフレンドの一種であり友達。飲み友達が一緒に酒を飲む友達なら、セックスフレンドは一緒にセックスをする友達という位置づけです。私にとっての彼は、趣味としてのセックスを共に楽しむ同好の士といったところです。

彼の結婚はオープンマリッジ

話し合ったのは、彼の今後のパートナーシップの形や、彼と配偶者の関係・彼と私の関係をどうしていきたいのかということ、「既婚者とのセックス」におけるリスクとそのマネジメント方法などについてです。

彼はポリアモリーというより、オープンマリッジというパートナーシップの形をとっています。オープンマリッジとは、読んで字のごとく「婚姻関係を“開く”」こと。あくまでも1人のパートナーとの婚姻関係が核にあって、ただしセックスや恋愛を1対1のパートナーシップの中に閉じることなく、婚外においてもそのような関係を認めあうというあり方です。もちろん不倫とは違って、関係者全員の合意は必須です。

私は彼の配偶者とは知り合いですが、彼によれば、配偶者は私と彼が逢っていることは把握しているものの、それを拒否もしないが詳しく訊きたがるわけでもない、というようなスタンスだそうです。

私としては、彼とは会うなら必ずセックスしたいと思っています。しかしいくらオープンマリッジとはいえ、既婚者とのセックスに不安やリスクを感じているのも事実。

婚姻関係って本当に”オープン”にし得るのか?本人たちがどう言おうと、今の日本の婚姻制度は結局、最強の排他的モノガミーでは…という、一抹の不安は拭いきれません。

オープンマリッジであれポリアモリーであれ、関係者全員が幸福で健康なうちは問題ない。問題が起こるのは、万一の事態においてです。たとえば、私が彼の子供を妊娠したら?私や彼や配偶者が性感染症にかかったら?彼や配偶者が傷付くことはしたくないし、私だって傷付きたくありません。

私だけが悪者扱いされてしまうリスク

もちろん、妊娠や性感染症のリスクは彼が既婚者になったことで突然発生したのではなく、今までも私達の間には当然存在していたものなのですが、そのリスクが顕在化した時に支払うコストが、少なくとも私にとっては増大したと思っています。

(なお、私はもし妊娠したら誰とも結婚せずに産んで育てたいという意志はあり、それは彼やパートナー達にも伝えてあります。)

私が心配なのは、そういう万一の事態になった時、私だけが悪者扱いされ、この関係性から排除されて終わるのではないか、あったはずの合意がなかったことにされて、彼や配偶者に責められるのでは、ということです。

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わたし、恋人が2人います。

きのコ

「ポリアモリー」という言葉をご存じでしょうか? ポリアモリー(複数愛)とは、複数の人と同時に、それぞれが合意の上で性愛関係を築くライフスタイルのことをいいます。浮気でも不倫でも二股でもない「誠実で正直な複数恋愛」とはどのようなものなの...もっと読む

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kinoko1027 #オープンマリッジ #ポリアモリー 約1ヶ月前 replyretweetfavorite