本誌がメールマガジンを通じて実施したアンケート(2018年7月1~11日実施、有効回答数2774)で寄せられた声から経験者の本音を垣間見ることができる。
延命治療をするか否かで苦慮
○末期がんの母が医師から手術を提案され、母の意思で成功する可能性のない〝お香典手術〟を受けた。手術せずに数日でも自宅で最期を過ごさせたかった(50代 女性・埼玉県)
○私は母の胃ろうを拒否するつもりだったが、いざ容体が悪化すると、できるかぎりの治療をしてしまい、つらい思いをさせた(50代 女性・愛知県)
○いざというときも救命・延命措置を行わないと決めていたが、いざ家族に看取られずに親が亡くなってしまうと、はたしてこれでよかったか…(50代 男性・東京都)
○積極的な延命治療はしないと話し合ってきたのに、後から思えば母に不要な点滴を続けて水膨れのようにし苦しませてしまった(60代 女性・香川県)
○父の末期段階で、医療職の私は回復しないなら処置なしがベターと頭では理解していたが、きょうだいの思いや地域性を考えて、経管栄養を選択した(40代 男性・群馬県)
○実母は亡くなる半年前に胃ろうからの栄養を受け付けなくなった。医師は、意識はありますが栄養を入れないという選択もできますと話したが、私の意思で母の命の時間を決めてしまう勇気が出ず、やめられなかった(50代 女性・神奈川県)
○父の希望で延命措置はしないと決めていたが、家族の希望で点滴と酸素吸入はした。この措置で5カ月ほど延命した。覚悟を決めるには十分な時間ができたが、寝たきりの父からすれば苦痛だったかもしれない(60代 男性・広島県)
きょうだい間で対立
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。