わかる日本書紀

出世のためなら主君も討つ!目先の欲が破滅の道へ【第17代最終章】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した書籍『わかる日本書紀』シリーズ第2巻から、日本の正史を学ぶ連載。今回は第17代、履中天皇が即位し崩御するまでのお話。

履中(りちゅう)天皇スミノエノナカツの叛乱。天皇の即位②

★前回のお話→『兄の婚約者を寝取り、兄の宮殿を燃やす強心臓の弟【第17代①】

こうして、皇太子はやっと、石上神宮(いそのかみのかむみや)にたどり着きました。そこに、もう一人の弟皇子・ミズハワケ※1(端歯別皇子)が参上しました。
ところが、皇太子は、この弟皇子も裏切るのではないかと疑い、会おうとしませんでした。
本当に邪心がないなら、スミノエノナカツを討ち取って来いと言われたミズハワケは、自分にとっては同じ兄であるが、正道に従えば、スミノエノナカツを討つべきだと、ツクを証人として伴い、難波(なにわ)に引き返していきました。

スミノエノナカツの側近く仕える、サシヒレ(刺領巾)という名の隼人(はやと)※2がいました。
ミズハワケは、スミノエノナカツを殺せば必ず厚遇してやるとサシヒレを誘惑し、サシヒレはその言葉を信じて、スミノエノナカツが厠(かわや)に入るのを確かめ、矛で突き刺して殺しました。
このとき、ツクは、ミズハワケに、
「サシヒレが、スミノエノナカツ皇子を殺してくれたのは、大いに我等のためになりました。
がしかし、自分の主君を無慈悲に殺したのですから、生かしておく訳には参りません」
と進言し、ついにサシヒレを殺してしまいました。

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わかる日本書紀

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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