(連載休止中である2020年4月に届いた相談文より)
男性不信・人間不信・自信欠如・処女です
こんにちは。
スイスイさんのメンヘラハッピーホームのために有料読者になり、今でもメンヘラハッピーホームのために有料読者でいつづける者です。何度も何度も過去記事を読み返しています。
いつか、わたしも相談したい!と思っていたら、まさかの最終回を迎え、すぐに行動に移さなかった自分に後悔しました。
面倒くさがりで腰が重く、現実逃避ばかりしてきたせいで、もはや何から書いたらいいかわかりませんが、書いてみます。
わたしの悩みは、上記の「面倒くさがりで腰が重く現実逃避しまくること」のほかに 男性不信·人間不信·自分に自信がない というものです。
小さい頃から極度の偏食(ほぼ食わず嫌い)で、野菜と果物のほとんどが食べられず、それを直す機会もなかったため酷いアトピーになり、嫌なことをたくさん言われました。
それでも中学のある時点までは、明るく人見知りもなく、生徒会に所属したり、作文でラジオに出演してみたり、絵のコンクールで賞をもらったり、嫌な人もいたけど自分なりに楽しく過ごしていました。
しかしほぼすべての友達とクラスが分かれてしまってから、思春期特有の自意識過剰もありコミュ障になってしまい、それからはあまりクラスに馴染めず、少数の友達以外とは全く関わらない学校生活を送りました(高校、大学も同様。現在もコミュ障は直っていません。)。元々少し抜けていてからかわれやすいところもあり、人見知りになってしまってからは陰口やいじめなど、ますます嫌な思いをしました。私の噂が広まったのか、知らない人からも通りすぎるときに聞こえるか聞こえないかくらいで嫌なことを言われたりして(思い込みもあるかもしれませんが、ハッキリわたしだと確信できる言葉もありました。)、人間不信になりました。
今でも、街を一人で歩くこと、また同年代の人を少し怖いと感じます。また、嫌な笑い声が聞こえると「自分のこと?」と思い込んで落ち込んでしまいます。母に何度も辛い気持ちを打ち明けましたが、「あなたはとてもかわいいし、勉強もできるし、洋服もいつもいいのを着ていて嫌われるわけなどないのだから無視していれば大丈夫。悲しくなるからそんなこと言わないで。」と言って味方になってはもらえませんでした。 実際には無視していても、事態が悪化していくだけでした(こいつは何を言ってもやり返してこない、と思われていたのかも、と思います)。
本当は、偏食を直すために努力するべきだったし、嫌なことを言われたら嫌だと言ったり、そもそも嫌なことを言われないために周りに馴染む努力をしたりするべきだった、と思います(今になって思うと、嫌な人ばかりではなかったと思えます。優しい人もいました。)。
しかしわたしは、好きなマンガに没頭し、妄想し、現実から逃げました。学校から帰ったら好きなテレビの録画を見ながら、マンガを描いて過ごしました。努力が嫌いで、すべてが面倒でした。
高校に上がって塾を辞めてから、授業についていけなくなり、ますます上記の現実逃避が多くなりました。マンガを描くのは小学生の頃から好きだったので、いつかマンガ家になりたいと思い、マンガ家になるなら学歴なんて関係ないし…とまた逃げました。
しかし大学に入ると、新しく買ったパソコンでネットばかりやるようになりました(元々家にはパソコンがなかったので夢中になりました)。
そして結局マンガはひとつも仕上げないまま就活して事務職につきました。激務でややパワハラ気質で薄給ですがいつかマンガ家になるなら転職はいいかとダラダラ働いています。
でもやっぱりマンガを描くよりネットして過ごすことの方が多いです。また、上記の状況だったので学生時代は恋どころではなく(片想いだけ)、高校時代の唯一モテない同志と思っていた友人にステディな異性が出来てようやく「このままじゃ、まじでヤバイ!」と思い、突発的に街コンに参加しました。
2回目の街コンに参加したところで、たまたまマッチング成立した人と交際することになりようやく初彼氏ができました。
しかしそれも長く続かず、少しずつ話し合って歩みよりをしようと思ったのですが上手くいかず、結局自然消滅で交際は終わりました(1年ほど会っていましたが結局性行為には至っていません)。
最終的に生理的に無理になっていました。それから、もうお付き合いは疲れた、そもそもわたしはワガママすぎるし大した人間でもないし…とまた恋愛から逃げました。
それから2年ほど経ちますが未だに処女です。今、こうした過去の辛かった思いや自分の中にある膿のような考えを打ち明けられる人がいません。友達もとても少なく、寂しさを感じることも多いです。
現実逃避し続けてきたせいで、色々なことが降り積もって、さらに面倒くさいと思っています。その繰り返しです。 やって上手くいかなかったら、今でも低い自己肯定感がさらに最低になり、本当に死にたくなるかもと思って、なかなか前に進めません。
マンガを描いて投稿しようと思っていますが、いつになるのか。そもそも本当にマンガ家になりたいのか、わからなくなってきています。
結婚もしたいけど、ワガママだし、子供を授かりたいとも思えないし、どうせいつか離婚するか仮面夫婦になるのかも、と夢を見られません。男性のために名字を変えるのも嫌だと思ってしまいます。転勤になったときついていくのも嫌です。
夫の親の面倒も見たくありません。子供を産むのも痛くて苦しそうだし、健康に産まれてくるかわからないし、きちんと育てられるかもわからないし、非行に走るかもしれないしいじめで引きこもりになるかもしれないし、愛せるのかどうかわからないです。ずっと現実逃避をしてきて自分の人生もまだ満足に歩めていないのに、子供に人生を捧げたくないと思ってしまいます。
子供のときから、クラスの男子が子供は何人ほしいとか話しているのを聞いて、産んで育てるのは女の人なのになんでそんな勝手なことを言うんだろうと思っていました。
どうして人は子供がほしいと思うのか、不妊治療をしている人のブログを読んだりもしたのですが(なぜお金をかけて苦しい思いをしてまで授かりたいのか知りたかった)、誰も書いてなくて、彼女たちにとっては当たり前のことなのかもと知り、悲しくなりました。わたしとその人たちは根底から違っているんだと思いました。
本当は彼女たちと同じように、純粋に子供がほしいと思える人間でありたかったです。自分が姓を変えても当たり前だと思えたらよかったです。自分でも面倒くさいと思います、こんな人間。子供のころからひねくれてますが、大人になるにつれどんどん拗らせています。
ただ一人は寂しいので誰かと一緒に暮らしたいだけです。一人で生きていけるほど強くないし、死ぬときに一人なのが嫌なだけです。虫がいい考えなのかもしれません。昔から小さな問題を少しずつ積もらせてきたので個々の問題ががんじがらめになってるようで、どこから手をつけたらいいかわからずにいます。やりたいこと、やらないといけないことはたくさんあるのに、いざやろうという段になると面倒になります。
スイスイさんの言うやりたいこと100を書こうともしましたが、100個書く前に飽きてしまいます。そしてあれもこれもと考えている間に面倒になります。これもワガママですね。
ただ、今はナマモノは無理ですが工夫して加熱して、野菜を食べられるようになったり、ネットに自分の考えを書くのも怖かったけど、ブログをやってみたり、ジムに入ってみたり、まず一人でもできる新しいことを、少しずつ勇気を出してやっています。
マンガも面倒だけど、ちょっとずつ進めています。サボりながらですが、スイスイさんの記事を何回も読んで、本当にゆっくりだけど、できることからやりはじめています。いつかマンガ家になって地元を離れて、いい人と結婚して、友達も新しく二人か三人くらい作って、精神的にのびのび働くのがわたしの理想だと思ってます。こんなに呑気で腰が重くて全部できるかは自信がないですけど、100個もやりたいこと書けないけど、とりあえずこれを目標にしたいと思います。
本当はスイスイさんにあなたはこんな人で、こうした方がいい、とかアドバイスもらいたいですが、それはできないので、過去記事読みながらスイスイさんだったらこう言うかな、とか妄想しながらやっていきます。
フォームをずっと開けたままにしていただきありがとうございました。まとまらないし自己完結してしまいましたが、がんばります。
(ナナ・29歳・女・メンヘラではないと思います)
送信日時:2020年4月
なっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
このなっっっっっっがい「悩み」が頭の中に詰まってると思うと、それはこんがらがるよね。
ちょっと一回、それ脳から取り出して観察してみよう。
これ整理するまで2週間かかった上に、 回答原稿まるごと2つボツにしたんだけど(息切れ)
……たどりついた悩み内訳、だいたい以下とみた。
・理想の自分になりたい(仕事・ライフスタイル)。何から手をつけるべき?!
+
・そもそも自分の理想がわからない。何から手をつけるべき?!
+
・避けたいことが多過ぎて、ワガママな自分がまともに幸せになれる自信がない!何から手をつけるべき?!
的な。これをさらに「何から手をつけるべき?!」という共通因子で因数分解するとつまりつまり......
悩み=何から手をつけるべき?!(仕事+生活+友達+結婚)
という感じでは?!(もう達成感)
あとは解くだけ! ついてきてね。
何から手をつけるべき?!な私たちの交通整理
そもそもハッピーのための基本公式って、以下。
① 自分が「何をしたいか/したくないか」を知る
② ①を踏まえた理想的ゴールを設定する
③ ゴールまでの道筋を考える
④ 実行する
⑤ ①〜④を繰り返す
本来こうしてシンプルな、見晴らしのいい一本道ぶっ放せばハッピーにたどり着く。
だけど、「何から手をつけるべき?!」状態な人たちは……たいてい①で通行止め。
なんらかのスモッグに視界を塞がれ、前に進めない。
それが今のあなたかと。 逆にいえば①さえしっかり整理できれば、あとは前に進めるよ。
ということで、①から一緒になんとかしよう。
スモッグの正体はなんだ
その視界を遮るスモッグの正体はなんだ? と考えながら相談文を何度も読み込んだとき、気になるポイントが2つあった。
①生徒会
②結婚観の矛盾
である。順番に触れる。
①生徒会
〈明るく人見知りもなく、生徒会に所属したり、作文でラジオに出演してみたり、絵のコンクールで賞をもらったり〉 という中学時代の記述を見たとき「出た、生徒会……!」と思わず反応してしまった。
中学の「生徒会」って踏み絵だ。
恋愛も部活も友達との時間も楽しい中学生活において、わざわざ「生徒会」という「面倒で悪目立ちする世界」に挑む人の目的って(よっぽどムードメーカーで他薦じゃない限り)そのほとんどが「親や先生によく見られること」だと思う。
で、メンヘラ女子に「元生徒会」ってめちゃくちゃ多い(スイスイ調べ)。
「親や先生によく見られること」を第一優先にしてしまうのは「親からの期待や愛情が、極端に過剰か不足だった」という現れでもあることが多い。
結果、それが自己肯定感の歪みを生み、メンヘラ性につながっていることも多いのだ。
生徒会だけじゃなく〈作文でラジオにでたり、絵のコンクールで賞をもらったり〉というくだりも同様の匂いがする。
つまりあなたは昔も今も「お母さんの顔色を伺いすぎる」傾向があるのでは?と思うのだ。
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