第1章 ぶれない子育ての大原則
【褒め方】「お母さんが怖いから勉強する」だと失敗する
息子たちが生まれたときから、「子どもは自分の分身ではなく、違う個性を持つ人間だから、思い通りにならないのは当たり前」と思って育ててきました。
子育てであまりイライラすることがなかったのも、子どもに指示命令する監督ではなく、子どもががんばったことを褒めて盛り上げる応援団長だったからだと思います。
そして、どんな時でもそばに寄りそって、必要があれば手伝ってあげるサポーターでもありました。
長男のハー君も次男のナー君も、私とは全然違う性格です。しかも、兄は真面目、弟はお調子者と、まるで正反対のタイプ。ですから、二人がそれぞれの長所を活かして活躍するたびに、「がんばったね」「すごいね」「できたね」「さすがだね」と声援を送り続けてきました。
同じ勉強をしていても、兄と弟ではやり方も違えば、得意不得意も違います。もちろん親である自分の子ども時代とも違います。それなのに親が、「こうしなさい」「ああしなさい」と何もかも命令して、思い通りにならないたびに怒ったり叱ったりしていると、子どもはビクビクして親の顔色をうかがうようになります。
子どもには、大好きなお母さんに怒られたくない、認めてほしい、褒めてもらいたいという強い気持ちがあります。
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