第2章 大きな夢より小さな足し算を vol.2 すべては「ノリのよさ」次第

「堀江貴文」という名前を聞くと、自分とは住む世界の違う人だと思ってしまう人も多いかもしれません。しかし、大学に入ったばかりの堀江さんは、女の子と話すだけでキョドってしまうような普通の大学生でした。そんな堀江さんが、自信をつけるきっかけとなった体験を明かします。 11月5日(火)に発売される堀江貴文さんの書き下ろし単行本『ゼロ――なにもない自分に小さなイチを足していく』の内容を、cakesでいちはやくお届けしていきます。

あなたが仕事や人生に怖じ気づく理由

 こんな話をしているのには、大きな理由がある。
 できることならコンプレックスにまみれた過去の自分など、思い出したくもないし、語りたくもない。実際、これまでほとんど語ってこなかった。
 僕は、女の子の前で挙動不審になっていた。キョドりまくっていた。目を合わせることもできず、声をかけられても逃げるように立ち去っていた。自分が女の子とまともに話せるような日が来るとは、想像もつかなかった。
 じゃあ、対人関係全般を苦手としていたのかというと、それは違う。
 たとえば寮生活の中で、あるいは営業や交渉事で、あたふたすることはなかった。自分の意見を堂々と主張して、必要に応じて相手の意見を聞き入れることもできた。いまでも営業は大好きだ。母に似て、他者とのコミュニケーションが不器用だったにもかかわらず、である。
 結局これは、女の子を前にしたときの「自信」の問題なのだ。そして自信を形成するための「経験」が、圧倒的に不足していたのだ。
 僕だって、共学の中学・高校に通ってクラスの女の子を好きになったり、みんなで夜まで文化祭の準備をしたり、バレンタインデーにドキドキしたり、告白したり、振られたりする経験を持っていれば、女の子に対する多少の免疫はできていただろう。モテるとかモテないとかは別に、「普通」に振る舞うことができただろう。

 これは恋愛に限った話ではない。
 転職したいとか、社内で新規事業を起こしたいとか、起業したいといった希望を持ちながらも、なかなか行動に移せない人がいる。
 そういう人は、僕が女の子にキョドっていたように、仕事や人生に怖じ気づいているのだ。仕事にキョドり、人生にキョドっているのだ。
 仕事と目を合わせることができず、大きなチャンスからは逃げ去り、人生に向き合うと頭が真っ白になる。けれど同時に、仕事や人生と仲良くなることを強く願っている。どう振る舞えばいいかわからず、あたふたしている。まさに、女の子を前にしてキョドっているオタク少年と同じだ。
 仕事でも人生でも、もちろん異性関係でも、キョドってしまうのは、性格の問題ではない。ましてや、ルックスなど関係ないし、学歴や収入、社会的な地位とも関係ない。これはひとえに「経験」の問題なのである。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes・note会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

ケイクス

この連載について

初回を読む
ゼロ—なにもない自分に小さなイチを足していく

堀江貴文

「誰もがゼロからスタートする。失敗してもゼロに戻るだけで、決してマイナスにはならない。だから一歩を踏み出すことを躊躇せず、前へ進もう」――なぜ堀江貴文さんは、逮捕されてすべてを失っても希望を捨てないのか?  彼の思想のコア部分をつづる...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

typhonics この章が一番好きかも。→ 4年弱前 replyretweetfavorite

yubafu --目の前に流れてきたチャンスに躊躇なく飛びつけるかが問題なのである。-- 約4年前 replyretweetfavorite

MrYukicks フットワークの軽さ、好奇心の強さ、そしてリスクを承知で飛び込んでいける小さな勇気。それらの総称が「ノリのよさ」だ。https://t.co/c2610z589m 約4年前 replyretweetfavorite

MrYukicks 「チャンスに飛びつく力」のことを、向上心とか目的意識とか、そんな堅苦しい言葉で語りたくはない。もっとシンプルな、人としての「ノリのよさ」だと思っている。https://t.co/c2610z589m 約4年前 replyretweetfavorite