第1章 見えない檻から飛び出そう vol.4 なぜ東大だったのか

あれほどのめりこんだパソコンから手痛い反撃を受けて距離をおいた高校時代。自尊心を保てず、惰性で過ぎていく日々を抜け出すために堀江さんが目指したのは、東京大学でした。目標を定めた堀江さんは勉強に「ハマる」ことで、みるみる成績を上げていきます。 11月5日(火)に発売される堀江貴文さんの書き下ろし単行本『ゼロ――なにもない自分に小さなイチを足していく』の内容を、cakesでいちはやくお届けしていきます。

ここから抜け出すには東大しかない

 高校へと上がり、気づくと部屋のパソコンも埃をかぶるようになっていた。
 しかし、ここで真面目に勉強するような僕ではない。
 それまでパソコンに費やされていた時間は、勉強でもスポーツでもなく、すべてが享楽的な遊びの時間へと切り替わっていった。
 友達の家に泊まり込んで朝まで麻雀をしたり、ゲームセンターにたむろしたり、当時流行っていたビリヤードで遊んだりと、かなり自堕落な生活だ。当然、学校の成績は悪いままで、親からは毎日のように叱られる。
 思えば、中学時代の僕には、パソコンという砦があった。どんなに成績が落ち込んでも、パソコンによって自尊心を保つことができた。自分はみんなが知らない世界に触れている、みんなより先を進んでいる、というちっぽけな自尊心だ。
 ところが、パソコンから離れた僕には、もはやちっぽけな自尊心さえ残されていない。将来のことなどなにも考えられず、ただ目の前の快感に流されていく日々。昨日と同じ今日が続き、今日と同じ明日を迎える。率直に言って、僕は高校1~2年当時の記憶がすっぽり抜け落ちている。
 どうしてこんなことになってしまったんだろう?
 このままどこに行くつもりなんだろう?
 友達と一緒にゲラゲラ笑っているときも、上空には醒めた目で自分を眺める「もうひとりの自分」がいた。遊んでも遊んでも、まったく楽しくなれなかった。

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ゼロ—なにもない自分に小さなイチを足していく

堀江貴文

「誰もがゼロからスタートする。失敗してもゼロに戻るだけで、決してマイナスにはならない。だから一歩を踏み出すことを躊躇せず、前へ進もう」――なぜ堀江貴文さんは、逮捕されてすべてを失っても希望を捨てないのか?  彼の思想のコア部分をつづる...もっと読む

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コメント

joseph_jr______ 実家を出ようと思った時、大学進学しか出る道はないと思った私と状況が似ている。 でも目指したのが東大っていうのが、やっぱり凄い。ここの差がデカイ。 このコラム、面白すぎる。 https://t.co/1uWaZVuDSP 6ヶ月前 replyretweetfavorite

aiko19930 あっみんなにはコッチから読んでほしいかも。 3年以上前 replyretweetfavorite

Saneichi 本じゃないの?買おうかと思ったのに。 これは週150円払う価値あり。高校生のうちに読んでいれば…” 3年以上前 replyretweetfavorite

minotchi vol.4 なぜ東大だったのか| これは週150円払う価値あり。高校生のうちに読んでいれば… 3年以上前 replyretweetfavorite