第1回】渋谷の名物家族の家に美味しい魚を食べにいこう

愛すべき名物家族と聞いて思い浮かべるのは、マンガの『浦安鉄筋家族』? 米ドラマの『フルハウス』? これからは、魚屋&定食屋「魚力」もそのイメージに加えましょう。今すぐは行けなくてもいつか訪れる日を楽しみに待ちたい! 名物家族が、最高に美味しい魚料理を食べさせてくれるお店を訪ねた3回シリーズの第1回です。

「魚力」ファミリーは全員“キャラ立ち”してます

1本、道を入れば高級住宅が 立ち並ぶ渋谷・神山町の一角で、鮮魚店と定食屋&居酒屋を営む「魚力」。その歴史はなんと明治38年にまでさかのぼります。鮮魚店「魚力」は、初代・鈴木力造さんが大森海岸に創業。実は魚屋になりたくなかった(!)という2代目・安造さんの時代に青山へ移り、昭和22年現在の場所へ。昭和48年に3代目の力さんが店を受け継ぎ、定食屋&居酒屋を始めたのは昭和60年8月のことでした。

「魚力」の魅力は何と言っても、力さんを大黒柱に5人の家族で経営していること。みなさん、とにかくキャラが立ってます!  実は、「魚力」が定食屋となったのは、パワフルでアイディアウーマンな女将・佳子さんの発案によるもの。

佳子さんは「これだけ美味しい魚がそろっているんだから、あとはご飯 とお味噌汁があればいいじゃない!」と思い立ち、改築の際、家族には半ば秘密でカウンターを設置。力さんは「賄い飯を食べるスペースだと思っていた」そうで...。そんな女将さんの計画が大成功し、定食を始めるや毎日長蛇の列ができたのだとか。

毎年9月15日頃に開催される神山町のお祭りには家族総出で参加。御神輿を担ぎ、海鮮ちらし寿司を振る舞います。1カ月前にもなると全員がソワソワしだすお祭り大好き一家なので、「本当の魚力を見たいならお祭りの日においで」とのこと

現在中心となってお店を切り盛りするのは、一見コワ面だけどフレンドリーで笑顔が素敵な、徳久さん(兄)と安久さん(弟)の“名物兄弟”。幼少の頃、女将さんからサンマの塩焼きを丸ごと1尾出され「どんなに下手でもいいから、骨だけになるまで全部食べてみなさい」との英才教育を受けた、魚屋界のサラブレッドでもあります。

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小さいけれどスゴい店が大好き!

ケトル

とにかく、小さいけれどスゴいんです! 気取らず、カッコつけず、自分の好きなモノを、自分の目の届くところで丁寧に売る。敷居は低く、専門性は抜群に高い、今すぐは行けなくてもいつか訪れる日を楽しみに待ちたい。ケトルの「小さな店特集」です。

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