連載をお休みしていた理由
みなさまごぶさたしています。2017年の終わりからフェードアウトしていたこの連載「パリジャン十色」。その理由は、病気やら不妊治療を経ての妊娠、出産、子育てと、日々サバイバルすることにいっぱいいっぱいで、お仕事どころではなくなっていたからでした。
cakesで連載中の筆者さんの中には、出産を経て子育てをしながら連載をつづけている谷本真由美(@May_Roma)さんや、下田美咲さんのような方もいらっしゃいます。そんな方の連載を子育ての合間に読ませてもらいながら、「一体どうやって? いつ原稿書いてるんだろう? 私には無理だわ!」と正直思っていました。いつか私も連載再開できたらと頭の隅にひっかけながらも過ぎ去る日々。
そしてようやく最近、少〜しだけ余裕がでてきたので、及び腰ながら再スタートさせてもらうこととあいなりました。感謝!
「パリジャン十色」ってどういうこと?
そもそも、このパリジャン十色という連載ではどんなことをお伝えしていたか、はじめましての方やお久しぶりの方もいると思うので、早足でおさらいさせてください。
「パリジャン十色」というのは、いわずもがな「十人十色」をもじった連載タイトルです。在仏ライターである私は、パリに住む一癖も二癖もあるフランス人「パリジャン」たちに路上でいきなり声をかけ、恋や結婚についてインタビューしてきました。
彼らにインタビューするのは神経がすり切れそうになるほど緊張するのですが、パリジャンの数だけいろいろな生き方があり、ひとつとして同じ答えが返ってこないことがとってもおもしろい。ほんとうに、「パリジャン十色」なのですよ。
この連載では、そんな十人十色なパリジャンの考え方や生き方の具体例、そして私の体験を通して気がついたことを紹介することで、「あんな考え方もあっていいのか、こんな生き方もあっていいのか!」と、新しい発見をしてもらえたらいいなという思いがあります。
というのも、私自身が彼らの生き方に救われてきたからです。
生きづらかった当時の私
そもそも私がパリに住むことになったのは、婚活がキッカケでした。30歳を目前に失恋と失業が重なって、なんだかすごく不安で、すごく孤独で苦しいと感じる毎日がつづきました。 そしていつのまにか「結婚さえすればすべて解決するはず」と思い込んで婚活をスタート。ところがそれもうまくいかず、さらに苦しむことになったのです。
そこからいろいろあって婚活の場を世界へと広げた私は、さまざまな国を旅しながら、はじめて訪れたパリで衝撃を受けました。
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