純猥談

何回も最後?と聞く自分がとてつもなく惨めだった。

彼女は思ったよりノリが良く、よく笑った。 ただ手首には傷があったのは気付いていたし、大学は辞めたと話す時や、風俗でバイトしてた話をする時は悲しそうに笑うことが多かった。


ガラスのような女の子だと思った。

抱きしめたら一瞬で壊れそうだったから。

「金髪で面接来たよ」そんなおば様方の噂話と「めちゃくちゃ綺麗です!お姉様感」 とはしゃぐ年下の子たち。

就活も終わって暇な大学4年の10月。
そんな時期に現れた同い年の新しいバイトは色々ぶっ飛んでるというイメージのまま、シフトが被らずしばらく経った。


雨がすごい日だったと思う。
早めにバイトの控え室にいた時、 「おはようございます」 と聞き覚えのない声がした。

顔を向けると彼女が立っていた。

金髪だったらしい髪は黒になっていて、宝塚の男役のような凛としたショートヘアー、濃いめのメイク、身長は高め。

何よりモデルのような細さは洗練されていて、顔はタイプだけど纏まり過ぎてて近寄り難いなというのが最初の印象だった。


自分は彼女の教育担当を任されることになった。

覚えもよくすんなり諸々こなしていく彼女は、よく笑うし思ったよりノリも良く、たまに天然でも嫌味がなかった。趣味もピッタリだった。

お互い数年付き合った恋人がいるということもあり、相談し合ったりもした。

ただ手首には傷があったのは気付いていたし、大学は辞めたと話す時や、風俗でバイトしてた話をする時は悲しそうに笑うことが多かった。

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純猥談 編集部

誰もが登場人物になったかもしれない、現代の性愛にまつわる誰かの体験談が純猥談として日夜集まってきています。様々な状況に置かれた人たちから寄せられた3000件を超える投稿の中から、編集部が選りすぐった傑作を公開していきます。

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