わかる日本書紀

天皇に命を狙われた弟カップルの逃避行【第16代⑩】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した書籍『わかる日本書紀』シリーズ第2巻から、日本の正史を学ぶ連載。今回は第16代、仁徳天皇の御代のお話。

ヤタ皇女を皇后に。メトリとハヤブサワケの逃避行②

♦前回のお話はこちら→『弟カップルが煽ってくる。限界なので殺します【第16代⑨】』

さて天皇は、ハヤブサワケが逃走したと聞き、すぐさま 吉備品遅部(きびのほむちべ)※1オフナ(雄鯽)と、播磨佐伯直(はりまのさえきのあたい)のアガノコ(阿俄能胡)を遣わして、
「追って捕まえた所ですぐに殺せ」
と命じました。このとき、皇后は天皇に、
「メトリのしたことはまことに重罪にあたります。でも、殺すときに、皇女の身に着けている物を取り上げないでやってください」
と頼みました。それで天皇はオフナらに命じて、
「皇女の身に着けている足玉(あしだま)、手玉(ただま)※2を取ってはならない」
と命じました。オフナらは追いかけて菟田(うだ)に至り、素珥山(そにのやま)※3に迫りました。
そのとき、ハヤブサワケとメトリは草の陰に隠れて、かろうじて見つからずに済みました。

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わかる日本書紀

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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