前回のコラムでは、日本の縦社会原理主義教で良しとされるものは、日本の社会においてそれらが解釈される前提にそって決まっていると説明しました。場所が変わると全く通用しないわけです。
なぜ通用しないかというと、外国に行ってしまうと、前提とする言語、歴史、お金の価値観、建物の好み、顔や体型の好みが全然違うからなんですね。つまり、そこにいる人たちが良いと思うものが日本とは違う。さらにここが重要なポイントでありますが、人間関係を「縦」の仕組みではとらえないところというのがある。
地域によっては「同じ部族出身かどうか」が重要な場合がありますし、外国人は最初から蚊帳の外というところもある。鞄がどうだとか、職業がどうだとかじゃないんですよ。同じ宗教じゃないからダメ、外人は犬以下という所だってある。そういう文化だから仕方ないわけです。ね、日本の縦社会原理主義教のお約束がどれだけ狭い物かわかるでしょ? あんなもの、町内会のゴミ出しルールみたいなもんなんですよ。
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