病院が消える#11】日本の病院は質にばらつきあり、病院産業の再構築が必要

日本は病院数が多いが、質の高い医療を提供できているわけではない。欧米やアジアで病院の経営分析を行ってきた医療経済学者で、医療コンサルタントを務めるアキ・よしかわ氏に日本の病院の課題を聞いた。

グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン 創業者/アキ・よしかわ

 日本は病院数が多いが、質の高い医療を提供できているわけではない。欧米やアジアで病院の経営分析を行ってきた医療経済学者で、医療コンサルタントを務めるアキ・よしかわ氏に日本の病院の課題を聞いた。

── 病院数が多いことによる弊害はありますか。

 症例が分散して各病院の症例数が少なくなることだ。その結果、医療の質にばらつきが出ている。

 私が米国のメイヨークリニックと行った共同研究で、膝(しつ)関節置換術(ひざに人工の関節を入れる手術)の症例数を分析したところ、日本は年間50症例以下の病院が多かった。米国では執刀医1人当たり少なくとも50症例以上なければ質は担保できないといわれているため、この数字は少なすぎる。さらに症例数が少ないほど、手術後の合併症が多いなどアウトカム(成果)が悪いこともわかった。

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