病院淘汰の時代、病院も一般企業と同じようにビジネス感覚が求められる。地域の医療ニーズを敏感にくみ取り、地域マーケットの変化に対応することが病院の持続性を高める。データの活用や経営を担う人材の育成によって、改善に取り組んでいる病院を紹介する。
【ケース①】旭川赤十字病院(北海道)
医療系職員にも経営を学ばせる
旭川赤十字病院は将来を見据え、経営がわかる人材の育成を行っている。
2014年から経営の基礎知識やデータの読み方を職員に教育している。講習は1年にわたって行われ、経営に直接携わっている事務系だけでなく、看護師や薬剤師など医療系の職員も参加するのが特徴だ。
医療系の職員は、患者のために医療の質を高めることを重視する結果、無駄なコストを増やしてしまいやすい。旭川赤十字病院では医療系職員にも経営を学ばせることで、現場にどれだけ無駄が生じているのかを理解させ、改善を図ろうとしている。
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。