秋刀魚・さんま——北太平洋に広く生息するサンマ科の魚類。秋を代表する大衆魚で、読んで字の如く銀色で細長い。刺身や蒲焼、煮付けも捨てがたいが、何と言っても塩焼きが最も好まれる。
先週まで一尾二百円だったのが、いよいよ百五十円。秋刀魚シーズンが到来すると、毎年のように悩みます。そう、七輪を買うか否か。一人焼肉に慣れた私としては、絶対に炭火の方がおいしく焼ける。ベランダで七輪を囲みたい。一人だけど、心で囲みたい。しかしながら煙、そして匂い。隣や下の階にそんな人が住んでいたら、絶対イヤですよね。火事も怖いし。悩むというよりは、うっかり七輪を買わないように気をつけている、そう言った方が正しいかもしれません。
魚焼きグリルでも、もっとおいしく焼けないものだろうか? そんな思いから、塩を変えたり、火加減を変えたり、遠赤外線効果があるという小石を敷き詰めてみたり。今年最初の秋刀魚を買ったその日も、懲りずにインターネットで焼き方を検索していました。すると、ある画像が目に飛び込んできたのです。