相手がほんとうに喜ぶ褒め言葉の3原則

一流レストランでサービスマンとして働いていた黒ワインさんが、サービスの技術を恋愛のコミュニケーションに活かす方法を教えるこの連載。今回のテーマは「褒める技術」です。相手のいいところを口に出して褒めることって、普段あまりしない人も多いのではないでしょうか? でも、黒ワインさんの教える「3原則」を実践すると、相手も自分も気持ちのいい関係が築けそうです。

お客様の持ち物を褒めるのはあり? なし?

よく行くダイニングバーでいつも会うあの女性……。

声をかけてみたいけれど、なんて話しかけたらいいんだろう。

「あ、あの……!」

皆さんはあまりご存知ではないかもしれませんが、レストランのサービスマンが「やってはいけないこと」というのがいくつかあります。

その中の一つに「お客様を安易に褒めてはいけない」というのがあるんですが、これ、なぜか分かりますでしょうか。

たとえば女性4名様のグループがいらっしゃったとします。その中のお一人が、ちょっと珍しいバッグをお持ちだったとするじゃないですか。

優秀なサービスマンは、お客様の持ち物の価値をよく知っています。お持ちになっているブランドの種類や身に着けている時計のメーカーから、お客様の所得層や生活ぶりを推測でき、それがたとえばワインを提案する際の予算の目安になったりするからです。

そこで、もし、その珍しいバッグについて言葉に出して「○○様は素敵なバッグをお持ちですね」と言ったとします。実はこれ、大変失礼なことになりかねません。なぜだか分かりますか? 裏を返せば、「他のお連れ様はそうでない」と受け取られてしまう可能性があるからなんです。

だから、サービスマンは安易にお客様を褒めることはできないんです。

しかし、先ほどお伝えしたように、優秀なサービスマンであればよくお客様のことを観察しています。口には出さずとも、「あ、このお客様のこういうところ、素敵だな」みたいなことはよく思います。

友人同士ではワインを飲むペースの速い男性が、奥様がご同伴のときだけはそのペースに合わせてゆっくり召し上がっていたときなど、「こうやって歩みを共にしてきたお二人なんだなぁ」と思わされたりします。

僕らも人間ですから、社交辞令や仕事としてなどではなく、お客様と良い関係をつくりたいときがあります。そんなとき僕らは、もちろん同伴者に配慮をしたうえで、それこそ最大限の褒め言葉と共にお客様にその気持ちを伝えます。

「今夜、お二人が楽しくお食事をされている様子を拝見して、私もこんなふうにいつまでも信頼しあう関係が築いていけるようなパートナーに出会いたいと思いました。今日○○様のサービスができて、ほんとうに嬉しかったです。またお会いできる日を楽しみにしております」

そんなふうにお店の玄関でお客様をお見送りするのは、僕にとって楽しい時間の一つでした。

美人に「きれいですね」の褒め言葉は響かない

ところで、人ってどんな褒め方をされると嬉しいか知っていますか?

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サービスが愛だと言うのなら

黒ワイン

かつて一流レストランでサービスマンとして働いていた、noteでも人気のクリエイター・黒ワインさん。cakesの連載では、サービスの仕事で培った「目の前のお客様を幸せにする」ためのスキルを、恋愛のコミュニケーションに活かす方法をお教えします。

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コメント

alphaforum22 【恋愛情報&恋愛相談https://t.co/2SDp1iEhMj】 4ヶ月前 replyretweetfavorite

yui_shim2 黒ワインさんの連載、これ、みんな読んで!そして、わたしを褒めて!こんな褒められ方されてみたい〜〜〜🍷 4ヶ月前 replyretweetfavorite