田中泰延氏インタビュー「『ことば』と『おかね』の機能は似ている」

【インタビュー】
田中泰延(『読みたいことを、書けばいい。』著者、青年失業家)

言葉は変わっていくものでしょうか。あるいは、本来の意味を大切にするべきでしょうか。

言葉はどんどん変わります。

コミュニケーションの手段として、「ことば」と「おかね」の機能は似ています。言葉はなにとでも交換できます。それが交換される現場である市場(=日常)において、仮想通貨やブロックチェーンのように、双方がその価値を担保していれば、実は「正誤」というものはありません。

ですが、泣くことを「涙腺崩壊」などと言われると、言われたほうは「涙腺が機能しているから涙を出せるのであり、崩壊したら手術が必要では?」と一瞬、考えてしまいます。

まあしかし、新しい言葉でも、お互いに通じていれば、やがて市民権を得るので、問題ないでしょう。

著書に「対象に対して、愛と敬意を持って文章を書く」とあります。業務上の文章でも同じでしょうか。

業務というのは、せんじつめれば、経済活動です。

業務において、自分が「おもしろい、価値がある」と感じたポイントを、他者に「感動」として伝え、それによって他者を動かした場合は、「金銭の授受そのもの」に感動が生まれます。

「私はこんなにおもしろいことを提案します。取引先は喜んで金銭の授受に応じるに違いないでしょう。なぜなら、私であればこれに金銭を払うからです」という意識を持って書けば、それは商品開発やプロジェクトという業務そのものへの「愛」です。

まずは自分の案の価値を自分で認めることが、相手への「敬意」となります。そのためには、自尊や自己肯定の感情が前提として必要だと思います。

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読みたいことを、書けばいい。

田中 泰延
ダイヤモンド社; 1版
2019-06-12

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10ricedar 写真も最高だわ 2ヶ月前 replyretweetfavorite