なんで恋愛のことをぼくに聞くんだろう?
大熊信(以下、大熊) では次の言葉にいきましょう。
(編集部注:スライドの右下は連載時の記事タイトルです)
大熊 担当してて言うのもなんですけど、ぼくもなんで幡野さんに恋愛相談するんだろうなって思いますよ(笑)。
幡野広志 (以下、幡野) たしかにね(笑)。
会場 (笑)
大熊 人生に迷っているとか、そういう悩みだったらわかるんですけど、普通の恋愛相談ですもんね。
幡野 もうちょっと恋愛相談が得意そうな……なんつーの? ゆうこすとか、モテクリエイターみたいな子に聞けばいいのに。
会場 (笑)
大熊 でも回答自体はものすごく素晴らしかったです。友たちと同じひとを好きになってしまった女性の悩みなんですけれど、幡野さんはとにかく戦わないとダメだよって。
幡野 がんばりました。
大熊 それにしても幡野さんの話には、熊がよく出てきますよね。なんでしたっけ? 熊にトリートメントするの。
幡野 宗教の勧誘的なものだったかな。
大熊 そうだ、幡野さんを宗教に勧誘するのは熊にトリートメントするようなもんだよ、っていう。
幡野 ぼくね、熊にたとえちゃうんですよね。狩猟をやっていたときに3回熊とばったり遭遇しているし、熊が好きなんです。
大熊 幡野さんがよく描いているイラストも熊?
幡野 あれは猫なんですよ。
大熊 すいませんでした。
会場 (笑)
幡野さん、この手の真顔の嘘が多いですよね
大熊 次の言葉にいきます。
大熊 この6000万円の貯金、今どれくらいまで増えているんですか?
幡野 これ、嘘ですから!(笑)
会場 (笑)
大熊 わかってます(笑)。これは代表的なものとして取り上げたんですけど、幡野さん、この手の真顔の嘘が多いですよね。
幡野 そうですね。本当は嘘を貫き通したいんですけど。
大熊 この原稿もらったとき、幡野さんが嘘を貫き通そうとしたのをぼくが止めた気がするんですよね。これ、嘘ってちゃんと書いてくださいって。
幡野 ほんとに!?
大熊 他の原稿だったかもしれないですけど。明らかに嘘なのに、幡野さんがそのまま嘘を貫き通そうとするから。
幡野 あー(笑)。
大熊 そういうことが何回かありましたよね。
幡野 ありましたね。嘘をつきたいんですよ。
会場 (笑)
大熊 どういうことですか(笑)。
幡野 自分で言うのもなんなんですけど、ぼく、日常的に嘘をそんなにつかないタイプなんですよ。だからひとをすごく騙してみたい。