リア充に代わっておたくがのしあがってきた
いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。
僕の父親は1939年生まれなのですが、マンガに対して子供が読むような程度の低いものと思っているふしがあります。例えば、世間でちょっとバカげた騒動が起きると、父はそれに対して「マンガみたい」と形容するんです。
一方、僕の母親は1944年生まれなのですが、かつて絵本の営業の仕事をしていたせいか「マンガは文化だ」ってよく言ってます。「マンガを理解できる私」っていうのをよく主張していて、自分を進歩的と思ってるようなんです。
同じような偏見が、僕の世代ではアニメに対してありまして、僕が高校生くらいの頃(1980年代半ばです)に、アニメ研究会みたいなものが作られるのが流行ったんですね。本当に申し訳ないのですが、当時アニメが好きな人って「おたく」として学校内では低く見られる存在で、冷遇されていたんです。
当時のことを知らない人は驚きますよね。今、アニメって誰もが見るものです。むしろ日本の一番誇れるコンテンツであり、アニメーターを夢見る主人公がNHKの朝ドラで描かれるぐらい、メジャー感があります。いやほんと、お洒落な若者達が普通にアニメのことをSNSで発信しているのを見ると、古い世代の僕としてはすごくびっくりなんです。
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