わかる日本書紀

皇后の居ぬ間に妃候補を連れ込むも即バレた【第16代⑦】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した書籍『わかる日本書紀』シリーズ第2巻から、日本の正史を学ぶ連載。今回は第16代、仁徳天皇の御代のお話。

天皇とイワノヒメ皇后の大げんか①

仁徳二十二年正月、天皇は皇后に言いました。
ヤタ(八田皇女)を召し入れて、妃としようと思う」
皇后は、聞き入れませんでした。
そこで、天皇は歌を詠んで、皇后に頼みました。

貴人(うまひと)の 立(た)つる言立(ことだて)
儲弦(うさゆづる) 絶間
(たゆま)継(つ)がむに 並(なら)べてもがも

(※訳:
貴人の約束事では
弓の弦が切れた時の為に
予備の弦を準備しておくというが
そのようにあなたがいない時の為に
ヤタノヒメミコを並べておきたい)

皇后は、答歌を詠みました。

衣(ころも)こそ 二重(ふたへ)も良(よ)き
さ夜床(よどこ)を 並(なら)べむ君(きみ)は 畏(かしこ)きろかも

(※訳:
衣なら重ねて着てもいいでしょうが
夜の床を並べようという君は
おそろしいお方ですね)

天皇は、また歌を詠みました。

おしてる※1 難波(なには)の崎(さき)の 並(なら)び浜(はま)
並べむとこそ その子は有(あ)りけめ

(※訳:
難波の崎の並び浜のように
並べるために その子は生きてきただろうに)

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わかる日本書紀

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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