スゴ伸び

自律神経が心身のパフォーマンスを決める

体を伸ばさないことは、「疲れやすい」「ぐっすり眠れない」などさまざまな不調の引き金に。前回は、自律神経が乱れることにより、血流だけでなく、呼吸や代謝、体温調節が適切に機能していかないリスクについて解説しました。いま話題の書籍『スゴ伸び』から、自律神経の乱れが身体だけでなく、「イライラしやすい」「集中力が続かない」など、精神の不調も引き起こすリスクについて詳しく紹介します。

自律神経のバランスが、心身のパフォーマンスを決める

自律神経は「交感神経」と「副交感神経」に分かれていて、基本的に相反する役割を果たしています。

「交感神経」は車にたとえるとアクセルのようなものです。優位になると体は活動的になります(優位になるというのは、神経細胞が興奮し、情報の伝達が頻繁になることを言います)。

交感神経が優位になると、臓器は活発に働き、血管は収縮して、血圧や心拍数が上がります。気道が広がるので呼吸数も増えます。体内では多くのエネルギーが作られ、脳の活動も高まり、心は興奮状態になります。

全体的にエネルギッシュなので、なんだか良いことのように感じますよね。しかし、そうではありません。交感神経が過剰に優位な状態は、アクセルを踏みっぱなしにしているようなもの。しかも、加齢に伴って、“乗っている車”も年季が入っていきます。タイヤは摩耗しているし、エンジンの調子も万全とは言えないでしょう。

それにもかかわらず、時速100キロでブレーキをまったくかけずに走り続けたらどうなるでしょうか。エンストしたり、タイヤがダメになったり、事故を起こしたりしかねません。快適に走り続けるためには適度なブレーキが欠かせないのです。


そして、そのブレーキの役割を果たすのが「副交感神経」です。副交感神経は、血管をゆるませ、血圧を低下させる働きを持っています。副交感神経が優位になると心も穏やかになります。

車を運転するためには、アクセルとブレーキが必要であるように、体にとっても交感神経と副交感神経の両方が必要なのです。

「交感神経」と「副交感神経」は生活習慣や感情など、さまざまな要因によってめまぐるしく上下しながら、常にバランスを取り合っています。


自律神経のバランスは、次の4パターンに分類されます。


① 交感神経も副交感神経も高い

② 交感神経は高いが、副交感神経は低い

③ 交感神経は低いが、副交感神経は高い

④ 交感神経も副交感神経も低い


この中で、最も心身のバランスがよいのは「①交感神経も副交感神経も高い」です。残りの3つは、どれも自律神経のバランスが悪い状態であり、その中でも特に悪いのは「④交感神経も副交感神経も低い」です。

理想的なバランスは、10:10、もしくは9:9など、ともに高いレベルを維持することです。常にバランスを取り合っているため、まったく同じ値になることはありませんが、なるべく高いレベルでバランスを取り合うことが理想です。

バランスがうまく取れていないと、自律神経のバランスが乱れ、「肩凝り」「頭痛」「不眠」「便秘」「免疫力の低下」「全身の倦怠感」「イライラしやすい」「集中力が続かない」などの不調を起こしやすくなります

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

全国書店にて好評発売中! 在宅勤務が続くいま、自律神経の名医が究極の健康法を緊急提案!

スゴ伸び

小林 弘幸
小学館集英社プロダクション
2020-04-23

この連載について

初回を読む
スゴ伸び

小林弘幸

自律神経の名医が開発した究極の健康法、「スゴ伸び」。名前のとおり、ふつうの「伸び」ではありません。 健康に欠かせない自律神経に着目して医師が考案したもので、「血流がよくなる」などの効果が実証されています。 体に負担をかけることなく、1...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

Tweetがありません