省略の巻

バンドマンなのに革ジャンが似合わない、ロックバンドのボーカリストなのに肩書以外過剰なところがひとつもない……カッコつけてると思われたくなくてカッコつけられない! 自意識と憧れの狭間で叫ぶ! 2020年5月下旬発売、ロックバンド・フラワーカンパニーズ鈴木圭介の自意識爆発エッセイ集『深夜ポンコツ』から傑作コラムを特別公開!「たとえ今が冬だったとしても、季節は巡る。春はまた来るのだ!」

いつ頃からだろうか?バンド名を省略するのが当たり前になったのは。

レッド・ホット・チリ・ペッパーズをレッチリ。ジミ・ヘンドリックスをジミヘン。ザ・ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンをジョンスペ。みんな当たり前のように使っている。しかし、ビートルズをビーズとは誰も略さない。

なぜだ?ウルトラソウルと被るからか?それとも短いからか?一息で言えるバンド名は略さないのか?ビーチ・ボーイズをビチボイって略したら、ウンコちびった少年になってしまって、清涼感が一気に消える。スコーピオンズをスコピって略したら、メタル感ゼロだ。だからその辺りはわかる。が、なんでローリング・ストーンズはストーンズなんだ?ロリストじゃだめなのか?

いろいろ試してみよう。ボブ・ディランをボブディ、プロレスラーみたいだ。セックス・ピストルズがセクピ、全くパンクじゃない。デヴィッド・ボウイをデヴィボイ、デヴィ夫人がカウボーイハット被ってるだけ。ジャニス・ジョップリンはジャニジョ、ジャニーズ好きの熟女。ジューダス・プリーストをジュプリ、宮崎駿。ピンク・フロイドをピンフロ、風俗。レッド・ツェッペリンをレドツェ、めちゃくちゃ言いづらい。ディープ・パープルに至ってはディパプ、ハイウェイスターどころか石焼き芋だ。

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発売中!フラワーカンパニーズ鈴木圭介『深夜ポンコツ』

深夜ポンコツ

鈴木圭介
左右社
2020-06-08

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sayusha 特別公開🐓 #フラカン 鈴木圭介さんのエッセイ集『#深夜ポンコツ』! バンド結成31年。 「正直な話、フラワーカンパニーズって長過ぎる!」 6ヶ月前 replyretweetfavorite