鈴木圭介
素朴な疑問の巻
バンドマンなのに革ジャンが似合わない、ロックバンドのボーカリストなのに肩書以外過剰なところがひとつもない……カッコつけてると思われたくなくてカッコつけられない! 自意識と憧れの狭間で叫ぶ! 2020年5月下旬発売、ロックバンド・フラワーカンパニーズ鈴木圭介の自意識爆発エッセイ集『深夜ポンコツ』から傑作コラムを特別公開!「たとえ今が冬だったとしても、季節は巡る。春はまた来るのだ!」
吉野家などで牛丼をテイクアウトしようとするお客さんが、自ら「お持ち帰りで」って言っている場面によく出くわすんだけど、あれって正解?
確かに、店内のメニューには「お持ち帰り」と書いてあるが、あれはお客さんに対して、尊敬語の「お」を付けているわけで、自ら「お持ち帰りで」って言うのは、
「私は今から、おうちでハズバンドと、お牛丼をお召し上がりますのよ、オホホホ」
的なことになるのでは?それとも、そんなことは百も承知で、そこまで自分のことを尊敬してる故、わざと尊敬語にしてるんでしょうか?だとしたらすごく羨ましい。こっちは、そこまで自分を尊敬するどころか、日々、生まれ変わりたいって思ってるウジウジ系眼鏡男子なんだから。
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自意識の爆発!フラワーカンパニーズ鈴木圭介『深夜ポンコツ』
この連載について
鈴木圭介
バンドマンなのに革ジャンが似合わない、ロックバンドのボーカリストなのに肩書以外過剰なところがひとつもない……カッコつけてると思われたくなくてカッコつけられない! 自意識と憧れの狭間で叫ぶ! 2020年5月下旬発売、ロックバンド・フラワ...もっと読む
著者プロフィール
ロックバンド、フラワーカンパニーズのボーカル。1969年4月30日札幌生まれ、名古屋育ち。1989年、フラワーカンパニーズを結成。全国を機材車で駆け巡り、年間100本近いライブ活動を展開。楽曲「深夜高速」が多数のミュージシャンにカヴァーされ話題に。著書に『三十代の爆走』、『イッツオンリーロッキュンロール―鈴木圭介全歌詞集』、フラワーカンパニーズ『消えぞこない 〜メンバーチェンジなし! 活動休止なし! ヒット曲なし! のバンドが結成26年で日本武道館ワンマンライブにたどりつく話〜』がある。